大量のモンスターが襲来。ヴァンパイアロードが差し向けた強敵たち。悪魔は呼べないけれど、ファイヤードラゴンらを召喚し、一気にサコンたちを追い込みます。
サコン、ロキ、シルヴィア姐さんらは自分たちは生きて帰れないことを悟ったのか、せめてリョウ達5人の若者を逃がそうと自分たちが防波堤になることを覚悟したのでした…。
今回も名シーンが目白押しでして。全てのページの画像をアップしたいくらいです。
別離 その2
ロキにディスペルで腕を焼き落とされたヴァンパイアロード様が、ワードナ様の元へ帰還。
「油断したのう…」と一言。
お咎めなし。レイバーロード、フラックの攻撃を凌いだパーティーに対してポイズンジャイアントラッシュ。更に古き者共を引き連れて襲撃。自身は油断して一人も倒せずに、片腕を焼かれて帰ってきた。しくじり先生じゃないか…。ただ、親近感が半端ない。ワードナ様もロード様に対して諦めているのか、寛容なお方なのか。
私は後者かと思いました。
ヴァンパイアロード様はマイルフィックの姿を見て驚く。まさかここで投入するとは思わなかったのか。早いうちに芽を摘もうとしたのはロード様のはず。ワードナ様は容赦なしです。
モルグの遺言
リョウ達5人は逃避行。早く、城へのテレポート場所まで戻ろう!帰ろう!
ミリアさんは一人の少女について聞けなかったことを、悔やんでいます。ロキ、サコンらを巡っての複雑な恋愛関係。それも迷宮という死と隣り合わせの特殊な環境で芽生えた感情ですから、普通の恋愛体験とは違っているのでしょう。ミリアにとって、シルヴィア姐さんから教えられたのは戦闘のイロハよりも恋愛面の方が強そうですね。
いよいよお歴々の面々が出動。今まで登場した巨人、ドラゴン、フラックらとは比べ物にならないほどの禍々しさ、次元の違う恐怖を味合わされるような…、読者にも絶望を与えてくる極悪悪魔たち。まさに地獄からの使者。
サコン、ロキらはドラゴンはじめ、大量のモンスターを全て掃討したようです。
本当にすげえ…。ドラゴンの他、化物共がうん十匹もいたはずですよ…。
シルヴィア姐さんもボロボロ。
普段はバッチリ髪もメイクも決まっているけど、ぼろぼろな姿もとてもお綺麗だ…。
モルグは左腕を斬り落とされ、腹部も貫通されておりました…その他、体中は斬撃だらけでしょう…。
シルヴィア姐さんの気持ちをわかっていたんですね…。ロキ、サコンの間で悩み、苦しんでいたことを…。普段は明るくて思い切りが良さそうな姐御肌なのに、恋愛面では繊細で思いやる心が強いのでしょうね。
「私が私が!」
と、ガツガツ行くタイプでもないのでしょうね。
くぅ・・・シルヴィア姐さんが魅力的過ぎる!
モルグはサコンとロキに「シルヴィアを解放してやってくれ…もういいだろう…」
と。
優しい…。サコン、お前本当に男前だよ!(ノД`)
ここは泣きそうになった。
モルグは、シルヴィア姐さんの膝の上で…胸の中で息を引き取りました…。
ロキのけじめ
モルグを失い、シルヴィア姐さんは深い悲しみに暮れていますが、脱出しなければモルグの遺言も台無しです。生きて迷宮を出られないのではないかと、この3人のことが心配でたまらなかったです。
一段落したと思ったら追撃隊のおでまし。
なんと!ロキが追撃隊をたったひとりで食い止めると!
呪文を使おうとしたサコンをロキが制止。
「昔のことを重荷に感じることはないー」
とも。
「死んだ者より生きて傍にいる女性(おんな)を大切にした方がいい」
サコンはすでにロストした女性ティナを思い続けていましたが、シルヴィアはずっとサコンを思い続けていたんですね。
「シルヴィア-綺麗になったな-」
モルグには「酷え顔だな」と言われ、今度は綺麗。モルグはモルグならではの気遣い、ロキにはロキの…ふぐぅうううう~~(ノД`)読者泣かせの演出…ニクい!ニクいですぞ!石垣御大!
シルヴィア姐さんのこの顔、綺麗ですし、泣きじゃくった後の表情が少女のように見えます。普段あれだけ大人っぽい表情や振る舞いをしていたのに、感情が爆発して素直になった時は、きっと無垢な少女のような表情になるんだ…。
この辺もきっと…御大はご存じのはず。
Twitterでたっきーさんが石垣御大の優しさや細やかさに触れるTweetをしてくださるけど、こういったコマでも御大の細やかさや配慮を感じます。
ほんと、令和で石垣環ブームを再燃させたいぜ…。
リョウやカルラたちに続いて、サコンとシルヴィア姐さんをも脱出させてやろうと覚悟を決めたロキ!
もう死ぬ覚悟だ。初期の仲間たちを思い、次代を背負うカルラたちを思い…そして、シルヴィアも・・・。一度引退して領主を務めたけれども、自分の魂はやはり迷宮にあった。領主としても良い仕事をしたはずです。属性は悪でも、賄賂をもらったり搾取とかはしなかったと思うんだ。公正な領主だったと思います。領主という仕事をして迷宮に舞い戻った老兵、いや老将軍。
追撃隊を一人で食い止める!呪文も底を尽きかけているのでしょう。頭部を守ってくれる悪の兜もなし。頼れるのは己の肉体と「悪のサーベル」のみ!
なんなんだよ…ロキのこの…ランバ・ラル感!
感動的なシーンが多く、レビューが進まないなあ…。
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