漫画ウィザードリィ 絶望からの絶望が希望を紡いだ!

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ロキは、シルヴィア姐さんとサコンを逃し、一人追撃する魔物の群れの中に飛び込んでいきました…。

一方、ワードナはリョウら次代パーティーの追手として、マイルフィックとグレーターデーモンの集団を派遣しておりました。ロキやサコンよりも、ワードナにとって脅威であり、また興味深い存在であるのがリョウたちなのでしょう。彼らがどう乗り切るか?はたまた全滅してしまうのか?

詰めの甘さと奥深さはヴァンパイアロード様以上のワードナ様です。

画像出典:ウイザードリィ 第2巻 死闘編 ©1989 TAMAKI ISHIGAKI

パーティーの力も尽きかけており、追手がマイルフィックとグレーターデーモンという絶望的な状況。逃げようとしても周りを囲まれてしまいました。マイルフィックはすでに何やら詠唱中!

ミリアかリリスがすぐにモンティノを唱えてくれましたが…

「だめ!静寂(モンティノ)が効かない!」

チャオズの超能力状態(゚´Д`゚)。

天さん…!

悪魔系にはすこぶる効かない。呪文をほとんど無効化してしまうので、ゲームでもレッサー以上の悪魔系に関しては物理攻撃しか頼りになりません。

効かないと知っていても、この状況下、ミリア、リリスはなにかせずにはいられなかったでしょう。

モンティノって使用頻度が高い呪文なんですよね。特に、ロキ、サコンのパーティーには盗賊の代わりに忍者のジャドやモルグが宝箱の罠の識別と解除を行うのですが、念のためにカルフォ(宝箱の罠の透視)を行っております。モンティノ、カルフォ共に僧侶呪文レベル2です。ビショップリリスと僧侶ミリアがいるとはいえ、使用回数が多いため残数には気をつけなければならない、低レベルの呪文だけどパーティーの運命を左右するレベル2僧侶呪文なのです。

私がプレイしたWIZ1ですと、同じ僧侶呪文レベル2であるマニフォ(敵1グループを麻痺させる呪文)も多用します。魔法使いの眠りの呪文カティノだけでは薄いと思った時に使っていました。

モンティノ、カルフォ、マニフォ…この3つの呪文がレベル2に集中しているので、呪文残数がすぐに底を突いてしまう…そんな思いをされたプレイヤーも多くいたことでしょう。レベル3にカルフォを配置してくれればいいのになぁと思ったけど、麻痺治癒のディアルコもあるのでこれまた悩ましい。絶妙な呪文配置なんですよね。

さて。

画像出典:ウイザードリィ 第2巻 死闘編 ©1989 TAMAKI ISHIGAKI

きたっ!!

Wizardry最強呪文!ティルトウェイト!!!

みんなボロボロで、悪魔集団という鬼エンカウントなのに、ティルトウェイトですか…。でも、Wizなら決して稀ではない出来事なんだ。

リリスとエリスは純血エルフで生命力も低い、HPも低い。

画像出典:ウイザードリィ 第2巻 死闘編 ©1989 TAMAKI ISHIGAKI

エリスがダウン!

リョウやカルラなどの体力自慢の前衛ですら、立っているのがやっと。リリスとミリアの受けた衝撃は幸い彼らと比べて軽かったのでしょう。すぐに回復へ入ります。ミリアはカルラ、リョウを回復。リリスはエリスを回復させ、ホッと一息。

それもつかの間。敵はマイルフィックだけではありません。大量のグレーターデーモンもおります。マダルトを連発してくる凶悪な悪魔です。

画像出典:ウイザードリィ 第2巻 死闘編 ©1989 TAMAKI ISHIGAKI

容赦なしの一撃!

画像出典:ウイザードリィ 第2巻 死闘編 ©1989 TAMAKI ISHIGAKI

ティルトウェイトでは核爆発を思わせる白。
グレーターデーモンがマダルトを唱えたあとは、黒塗りのベタ。色の対比と絶望感。最強呪文を耐えても、マダルトで更に追い込まれる、下手すれば死んでしまう…このゲームの怖さよ。

先程まで元気だったミリアも倒れ、回復後のカルラ、リョウも膝をついています。先程、ミリアは全快呪文のマディを唱えられなかったのでしょう。ディアルマが精一杯だったのかも。

リリアは先程のダメージもあり、ダウン。このシーンのリリスが痛々し過ぎて。゚(゚´Д`゚)
リョウも必死で立ち上がり、リリスの元に駆け寄りたかったのでしょうけど、それも無理。近くにいるのは姉のエリスだけ。

1巻から見ていくとリリスの成長は目覚ましいですね。主人公と言ってもいいくらいです。彼女のキャラのインパクト、個性も強、最初は怖がってばかりいて、呪文をうまく使うことさえできなかったリリス。先輩のシルヴィア姐さんに指導されたり、自身と葛藤しながらも戦闘に慣れていく。呪文の効かない相手がいることを学んだり。

精神面で一番成長したキャラだなと。

「このままじゃ-」

エリスが選択したのは魔法使いにとって禁呪と言われていた「ハマン」でした。いくつかの決められた効果の中から、一つを選択して発動させる呪文。命を削り、唱えた本人はそれ相応の代償を受けることになる…と師匠から言われておりました。

魔物共を異世界へとテレポートさせました。とてもじゃないけど、今のパーティーでは戦って勝つどころか、逃げることも不可能。エリスの選択は正しかったのです。

ゲームでも、リセットなしプレイで遊んでいた時、漫画と同じような状況に陥ったとしてもハマン、マハマンを躊躇してしまうことが何度もありました。逃げるを選択し、逃げ切ったこともあり、逃げられずに全滅したこともあります。ゲームではレベルを1つ失うだけなのですが、貧乏性の私はそれがなかなかできませんでした…。お陰で全滅したことは何度もあります。実際、ハマンやマハマンを使ったのは2,3回しかありません。

エリスのとっさの判断は見事と言う他ありません。

画像出典:ウイザードリィ 第2巻 死闘編 ©1989 TAMAKI ISHIGAKI

代償は大きかった。

エリスは先程の呪文の反動で意識を失い、リリスはティルトウェイト、マダルトのダメージで倒れております。リリスの頬がとても痛々しい…(;_;)お顔がティルトウェイトで焼かれたのか、マダルトに寄る激しい凍傷なのか…。リョウも辛かったろうな、前衛でやるべきこともあり、且つ絶望的な状況とはいえ、守りきれなかった悔しさもあったはず。

前回、老兵たちの挽歌で散っていく姿を見た後で、次代の者達が痛めつけられるのを見ると、ワードナ軍団はどれほど強力なのかと思い知らされます。

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