昨年末に地元の図書館で借りてきた「Wizardry CHARACTER LOG」。末弥純氏のイラストとは全く違いますが、魅力的です。Wizardryっぽくない画風なのでとても新鮮です。
ウィザードリィ5災禍の中心のイラスト
描かれているのは、「Wizardry5―災禍の中心―」のモンスターたちです。
敵キャラが1ページにババン!と、描かれており、説明文はすべて英語。英語音痴なのでこれは困った…と思っていたら、巻末で日本語の説明がありました。
本の帯には「贋作か奇書か?」といきなり本の存在そのものを問われています。贋作はちょっと気の毒な書かれようですが、まさか令和5年で超レア、プレミア商品になるとは企画した側も作者も思わなかったでしょう。各モンスターには、一言解説が記載されており、特殊攻撃云々だけでなく、モンスター共がなぜ、この迷宮にやってきたのかが書かれています。「ウィザードリィのすべて」もそうでしたね。モンスターにまつわるちょっとした小話がとても楽しかったのを覚えています。
すべてのイラストを紹介するわけにはいきませんので、気になったキャラをいくつかあげていきます。
クアシモドさん
当時「ウィザードリィ5のすべて」には、スティーブン・キングのシャイニングに登場したジャック・ニコルソン演じたキャラのようだ…みたいなことが書かれていました。冬季休業期間中の高級ホテルを管理するお話です…。斧持って、妻や子供を追いかけ回す映画。せむし男ではないし、ジャック・ニコルソンがちょっとかわいそうですね。
この本の解説を見ると、
「すべての美しいものを憎み、特に美男美女には残忍」
と記載がありました。彼が出没する階層には、ロイヤルレディがたくさんうろついているので、彼女たちの安否が気遣われます。迷宮内でも敵キャラ同士の諍いは相当激しかったでしょうから。
ロイヤルレディさん
「魔術師であり、物腰、接客態度共に彼女たちのサービスは一流」
とのこと。でも、ゲームでは話しかけても、思い切り無視されたり、立ち去ったりとサービスのサの字もなかったような…。全体攻撃のマハリト唱えてきたので厄介でした。戦ったことはほぼありません。
「全員が高貴の出であるとのことだが、酔って調子に乗りすぎた客をあしらう様を見ると、店の謳い文句を鵜呑みにするわけにはいかない。」
こういう説明すごく良くないですか?冒険者側と敵に別れてひたすら戦うだけでなく、酒場があったり、彼らの生活を伺い知ることができます。決して、殺伐とした殺し合いだけでなく、酒に寄ったり、迷宮の住人同士での細かいいざこざがあったり。生活感があって好きなコメントです。
サッキュバスさん
夢の中で男性の精気を吸い尽くすと言われる夢魔ですが、迷宮ではガチンコ勝負です。夢魔らしい攻撃はないんですよね^^;SFC版のサッキュバスは赤毛で、かなりの美人でした。このイラストもカッコいいのですが、結構毛深そうなイメージで、ツノも長く色々と邪魔になりそうです。
ジプシーさん
SFC版でもちょっとエロそうなおネエさんでした。中学生の頃はオバサンに見えましたけど。こちらのイラストは若い娘ですね。ずいぶんとセクシーに描かれています。欧州に行った時、リアルのジプシーに何度も絡まれました。今では「ロマ」と言うんでしたね。良い人もいるのでしょうが、当時は、とにかく人を騙そうとするのが多かったなぁ…。迷宮ではどうかわかりませんが、占いを生業にできるほど、迷宮地下2階は比較的平和なのかもしれませんね^^
グレーターデビルさん
あれ!?この方はインキュバスさんでは!?と、思いました。でも、グレーターデビルさんです。デビルマンっぽいですよね^^;たしか、SFC版ではもっとこう…関取のようないで立ちだったような。
そう、これです。上のイラストは空も飛べそうですが、下の肥え太った方は空も飛べなさそうです^^強そうだけど。
ソーンさん
ラスボスです。踊り子っぽい佇まいです。乳首に飾りか…。う~ん。エロティックで良いでしょうけど、私はSFC版の気品があって、貴族っぽい魔術師の格好が好きですね。ジプシーの親玉のような感じなんだよな…。
とはいえ、イラストは好きな画風です。各キャラがなぜ迷宮にいるかの解説が楽しくて。特に人型の敵キャラは面白いです。まだ続けてピックアップしていきます。
コメント
見覚えはあるけど何処で見たんだっけ…攻略本の類だろうか?
ってなりました
ありがとうございます。
攻略本ではないですね。完全なるイラスト集です。面白いです^^
FMタウンズ番の原画集だったような気がします。味が合って良いですよね。
味があっていいですよね。こういう画風も大好きです!