世界名作劇場VRAST!バルニエル嬢のお通りだい!

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この記事はキャラ崩壊、無茶苦茶な作り話です。世界名作劇場のキャラが改変されるのが嫌いな人は、すぐにブラウザを閉じるか、ブラウザバックしてください。

動画はしっかり見ること!

2023年秋に行われた最大トーナメントが終わり早くも半年が経った。
アンネットは日本観光を1週間楽しんだ後、帰国し日常に戻っていった。本戦でのファイトマネー、エキジビションマッチでの報酬、それに父の収入も含めれば3年は安泰だ。

最大トーナメントシリーズはこちら

ルシエンと一緒にアニタがいるソノーニョ村に行ってみようと計画していた。同じ国内とは言え意外と距離がある。父からも旅行の許可をもらえたことだし、トーナメント期間中は、アニタにお世話になりっぱなしだった。

「アニタ、驚くだろうなぁ…」

1ヶ月後に会えるのを楽しみにしていた、ある日のことだった。

「アンネットさんはご在宅かな?」

スーツをビシッと着込んだ紳士が、アンネットの家にやってきた。
このとき家に居たのはおばあさんだった。もうすぐアンネットが帰ってくるので、家の中で待つよう居間へ通した。

『アンネットはトーナメントの本戦とエキジビションマッチで300ポンドもらったはずだが…家の中は昨年来た時と全く変わっていないな』

300ポンドは大金だ。
贅沢をしている節があるかと思っていたが、質素な生活なままだった。アンネットは慎ましやかな性格なのか、両親の教育がしっかりしていたのだろう。特に父親の…。アンネットを先般のトーナメントに推薦したのは間違いではなかった。

「あなたは!」

男がアンネットらの暮らしぶりに感心していると、アンネットが帰宅した。
アンネットは男が来訪していたので驚いたが、二言目にこう叫んだ。

「私、出ます!」

『まだ何も言っていないのに…』

察しの良いアンネットは、財閥からの使いを見てすぐにわかったのである。新たな死合が始まるのだろうと。使いの者はトーナメントのあらましを語った。

・ファイトマネーは1死合200ポンド。
・武器の使用は不可。素手での勝負となる。
・8人トーナメント。前回の最大トーナメント参加者の中から、主催者が選抜した。

「私は一回戦負けでしたのに…出場権を与えてくれるのですか?」

「最大トーナメントでは一回戦負けとは言え、男の子でありあれだけ体重差のあるトムと名勝負を繰り広げたアンネットさんです。総裁から是非にとのお言葉でした。記録よりも記憶に残った選手を選びたいとのご意向です」

「そうですか…」

意外や意外。まさか自分の戦いがそこまで評価されていたとは。
時代も令和に移り…世界名作劇場の中では日陰の存在となりつつあった「わたしのアンネット」だが、お陰で最近は注目度が上がってきている気がする。

「アンジェレッタは出ないんですか?」
「アンジェレッタさんはお祖母様とアルフレドさんと一緒にイギリス旅行中です。イギリスのドリンコート伯爵のところへ行ったとか」
「そっか…せっかく会えると思ったのに、残念ね」

参加選手は粒ぞろいだ。
古豪のペリーヌ、フローネ、ジョオ、そしてカトリ。
最大トーナメント準優勝者のセーラ。
3位のナナミ。
世界名作劇場のレジェンドであるアンも参戦する。

優勝者のベスは今回不参加。どうせなら姉のジョオに優勝してもらいたいと出場権を譲っていた。

前回、財閥使いの者をもてなす余裕はなかったが、今回は違った。その日の夜はできる限りのごちそうを作り使いのものをもてなした。

翌日、ルシエンにはソノーニョ旅行を取りやめ、トレーニングに入る旨を伝えた。

大会当日

アンがカトリに勝利。
ナナミがペリーヌに勝利。

『誰が勝ってもおかしくないカードばかりね…大番狂わせのない大会ってことか…厳選してきたわね。私も恥ずかしくない死合をしなくっちゃ』

アンネットの対戦相手は「愛の若草物語」のジョオだ。

性格も激しく、四姉妹の中ではもっとも武闘派と言って良い。

大会告知後から2ヶ月しかなかったが、会場は満員御礼だ。最大トーナメントにも負けないほどの熱気が試合会場を包んでいた。

「ジョオこと、ジョセフィン・マーチ選手の入場です!ジョー先生ではない!『ジョー先生で出場したら圧勝してしまうでしょ?小娘ジョオのままで十分よ!』と言っていましたからね~。前回のトーナメントでは姪っ子のデーズィに敗れましたが、実力は折り紙付き。若草姉妹の知性あふれる暴走列車を止められるのか?」

笑顔を振りまきながらリングへと向かう。
セコンドにはベス、メグが。ベスの姿が現れるやいなや、会場からは大きな歓声があがった。

「みんなあんたに首ったけじゃないの…あ!ロミオの青い空のダンテ君も来ているわよ!」

と、メグが言うとベスはキョロキョロと見渡した。
ダンテはリングサイド席からベスに向かって手を振っている。ベスも笑顔で手を振り返した。

「まったく…ベス、あんたが出ればよかったのに」

「素手の闘いだったら、ジョオの方が上でしょ。それに今大会はジョオに優勝してもらいたいのよ」

と、ベスは言ったが、ベスは素手でも十分強い。軍人である父から四姉妹とも徒手空拳での闘いを伝授されているが、相手の力を利用し敵を倒す技術は…ベスが一番だった。

「アンネット・バルニエル選手の入場です!スイス国旗を持っての入場!他の名劇ヒロインとは違い、自分の醜いところもさらしだしていく等身大女子。それ故に根強い人気も誇っております。御覧ください、可愛いさ120%の仏頂面をっ!
前回は斧を得物に縦横無尽に暴れまわってくれましたが、今回は素手。いや、むしろステゴロの方が強いのだと豪語しておりました。スパーリングを務めた故郷の男子たちはルシエン以外全員潰れてしまい、スパーリングパートナーを探しにローザンヌの町まで遠征。マーシャルアーツの道場へ片っ端から道場破り!そのためか、ローザンヌの町長から直々にローザンヌ出入り禁止と通告された!破壊神アンネット!」

対角線上に両雄が対峙。

『まずは小手調べってとこね…って…いきなり飛び蹴り!』

顔面にジョオのブーツがめり込んだ。

「いきなりのご挨拶!開始早々飛び蹴りが決まるなんて、まさに格ゲーだぁぁ!!」

実況の叫びをよそに次々と攻撃を繰り出すジョオ。

『思ったほどでは無いわね…これが破壊神なの?』

多少の抵抗があったものの、ジョオは再びアンネットを抑え込んでいく。体力のゲージもあっという間に半分になってしまった。

「あんたって意地悪なのね!」

アンネットが叫び、気を放出する。

「来るぞ!アンネットの無慈悲なコンビネーション!」

ルシエンは何度この技を食らっただろうか…?この技で故郷のロシニエールの男たちがみな倒れてしまった。いや、ロシニエールだけでない。ローザンヌの町のMMAファイターたちもだ。ルシエンは「ロシニエールの悲劇」「ローザンヌの血の日曜日事件」を思い出すと、脂汗を浮かべ、股間を両手で握りしめた。

1発、2発、アンネットの蹴りが連続で決まる。

更にダメ押しの股間蹴り!

「な、なんと!アンネット選手!股間蹴りです!女子が女子に股間蹴りとは前代未聞っ!!!」

実況も観客も、なんとも言えない吐息を漏らし、男性客の多くは皆自分が蹴られたかのごとく、無意識のうちに股間を抑えていた。

「い、痛ぁい…ア、アンネット…」

ジョオが苦悶の表情を浮かべ、うめき声を上げた。

『ルシエンの声と同じじゃないの…』

アンネットはまるでルシエンが声を上げたような感じがして、体がゾクッと震えた。
うずくまっているジョオの体にまたがるや、両足を抱えてボストンクラブで締め上げた。

「ぎっ…!ぐあああ!や、やめてよぉ!」

「ふふふ…ルシエン…もっと大きな声で叫んでいいのよ!」

『ルシエン?何を言って…?』

アンネットの目がランランと輝きを放っている。
ボストンクラブから逃れ、再びスタンドで対峙したが、アンネットは一気に距離を詰めてきた。ラリアットからジャーマン・スープレックスの流れるような動き。

ジョオがうめき声を上げれば上げるほど、アンネットの攻撃は鋭さを増した。
それでも何とか距離を詰めさせることなく、打撃戦に持ち込みアンネットを下したが、ジョオはアンネットの笑みを浮かべながらの攻撃に怯え始めていた。

第2ラウンド

「ベス…気付いたでしょ?アンネットの豹変ぶりを…」

「え?何が?」

メグから指摘されたが、ベスにはさっぱりだった。

「こういうことよ。ジョオがうめき声を上げる度に、アンネットの動きが鋭くなっている。まるで…その快感を得ているような…」

「なんで、アンネットがジョオのうめき声を聞いて喜ぶのよ?」

だめだ…。ベスは全くわかっていない。好きな男の子があえぐ姿を見て興奮する女の子がいるということを。『私だってジョンが…』いや、そんなことはどうでも良い。

アンジェレッタと逆のパターンだ。

最大トーナメント1回戦。アンジェレッタ・モントバーニVSセドリック・エロルを思い出す。かつての恋人ロミオと同じ声であるセディが苦悶の表情を浮かべたり、うめき声をもらすと、アンジェレッタはまるでロミオが苦しんでいるようで、攻撃の手を緩めてしまった。

ところが、アンネットは違う。
ジョオの悲鳴がルシエンのものと思い、逆にいじめたくなってしまうのだった。

「そう、つまり性癖の違いよ」

「セーヘキ?」

ベスにはなんのことだかよくわからないようだ。

「ジョオ、良いこと?アンネットと闘う時に話をしないようにね」

「え?どういうこと?別に彼女と話なんてしていないわ」

「話すと言うよりも、『痛い』とか『やめて』とか、苦しい時に言わないでほしいの」

メグの忠告はよくわからなかったが、とにかくその通りにした方が身のためであり、勝利に近づけるのであろう。

「わかったわ。メグ。どうもありがとう」

第2ラウンドのゴングがなる。

不敵な笑みを浮かべてアンネットが突進してきた。
まずは打撃。そしていきなりの大技発動。

「もっと声を上げても良いのよ!ジョオ!」

「キン肉バスターだぁ!まるでセーラ・クルーが最大トーナメントでも見せてくれたバスター!」

「ぐふぅ!」

全身を駆け巡る痛みをこらえながらジョオは立ち上がった。

「今に見てろ!」

ジョオ得意の雷撃を交えたコンビネーションがアンネットに炸裂する。

――将来は旦那を尻に敷くタイプだろうな。

村人達から何度言われたことか。

アンネットは優しく美人であったが、気の強さもまた一級品だった。

男子を蹴っ飛ばしたり、突き飛ばしたりするし、一番仲の良い男友達のルシエンに対しても当たりが厳しい。みんなの前でルシエンを小突くこともあり、そんな姿を見て村人たちは「ルシエン、将来大変だぞぉ」などと茶化されたりする。

しかし、二人っきりの時は全く違う。ルシエンはアンネットを幼友達として扱うのではなく、恋人のような態度で接してくることもある。その点、彼のほうが強引であり、アンネットは従である。ルシエンはそんな彼女のギャップに惹かれているのか、控えめな態度を取るとより強引な時もあった。

ところが、この死合でジョオが苦しそうな声を上げると、まるで自分とルシエンとの立場が逆転したような…感じが…快感がある。

ジョオは強かった。組み付こうと思って距離を詰めようとすると、長い手足と雷撃で牽制してくる。

アンネットは敗れた。
ジョオの戦い方はうまかった。おそらく、自分は彼女のようなタイプは苦手なのだろう。

「ふー…危なかったわね」

セコンドのベスが大きなため息をついた。

「なぜ?2本連続で取れたじゃないの。楽勝よ」
「ジョオはうまくさばき切ったわ。あの投技のキレを見た?組まれたら終わりよ。私だったら負けていたかもしれない」

メグはそんなものなのねと聞き流しながら、2回戦進出したことですっかり気をよくしていた。
『このまま優勝してくれれば…またどこかに旅行に行けるわ!』

アンネットとジョオは抱き合い健闘を称え合った。
「首の皮一枚ってところだったわ。もう一回投技を受けていたら勝てなかったかも」
「あなた本当に強いのね。さすがベスのお姉さん。ぶっちぎりで優勝してよね!」

かくして、結果は動画の通り。
武器を持って戦うソウルキャリバーも大変面白かったですが、素手での戦いも良いものですね!
動画後半にあるダン、ジョバンニ、ポリアンナらの活躍も気になります。

下記、各試合にざっと触れましたが、動画を見てください。見ればわかるのに、ついつい書きたくなってしまう世界名作劇場バトル。

アンVSカトリ

古豪同士の対決っ!
両者とも打撃系を得意とするファイトスタイル。アンは若干中国拳法よりでしょうか。
お互い一歩も引かないどころか、とにかく蹴る!殴る!初期作品ヒロインは防御とか避けるとか、そんな小細工は一切なし。倒れるまで殴り続けるど根性のようなモノが感じられました。

ピンチやチャンスになるとセコンドから激が飛びます。カトリのセコンドはペッカとエレナ。

お互い1本をとりましたが、勝利したのはアン。
カトリが負けたのは残念です。しかし、アンに負けたのなら悔いはない。本当によく闘ってくれました。

七海VSペリーヌ

ソウルキャリバーでは大剣を装備していて、100%パワータイプのキャラでしたが、今回は違います。空中に浮かんでいる事が多く、身体全体をきりもみ回転させ、頭から突っ込む攻撃など、ドラゴンボールのチャオズとストⅡのダルシムと七海を足して3で割ったようなキャラ。
ペリーヌはソウルキャリバーでの戦績も優れており、声が故鶴ひろみ女史。それだけで存在感と貫禄が感じられるんですよね。ペリーヌってど根性もあってサバイバル能力が非常に高く何でもできる女の子なので風格すら感じます。

ジョオVSアンネット

これは熱い!ジョオとアンネットの組み合わせは意表を突かれましたね。どっちが勝ってもおかしくないどころか嬉しい。ジョオは雷が苦手だけれど雷属性の持ち主。蹴りのリーチも長く、雷撃を使用することで対空、接近戦で大ダメージを与えられる技が豊富。

アンネットのリーチは短く、接近戦というか組技をうまく使わないとダメージを与えるのが難しいキャラ。そのためアンネットにとって、ジョオはやりづらい相手。アンネットのファイトスタイルは、このゲームの中で一番好きですねぇ。組技系が好きなんです。

倒れた相手にボストンクラブ。
ラリアットからの流れるようなバックドロップ。
相手を蹴り上げてからのキン肉バスター。

アンネットストレート負けながらも、流れるような攻撃は視聴者にかなり気に入ってもらえたはず。粗削りで力任せの投げでなく、組技をしっかり覚えて来たようす。先日のソウルキャリバー最大トーナメントでの敗北が生かされています。

ジョオの雷撃は強いですね。ほぼノーモーションからの攻撃。二人共とにかくキャラクリがとても可愛い。ジョオは妙に可愛げがありますね。

フローネVSセーラ

フローネ!まさにオリジナルそのまま!むしろオリジナルよりも可愛い感じがwソウルキャリバーの頃とは違って非常に子供っぽい。セーラはよく見ると髪がおさげになっていて、オリジナルのストレートヘアよりも魅力が増している感じですね。魔法使い系のように見えます。忘れた頃に気弾が落ちてくるのでフローネのような近距離系にとっては非常に厄介。ただし、強力な接近戦での連続攻撃があまりなく、ずいぶんと手を焼いていました。一方、フローネは連続攻撃のパターンも多く、ゲージ数ミリを残して絶体絶命の時も強力な連撃でセーラを圧倒。勝利しました。

結果はご覧の通り、ジョオが優勝。
どれも胸熱展開でありますが、中でも勝敗が気になったのがアンVS七海です。
前回の最大トーナメントでは、アンは七海に手も足も出ずに完敗。

グラフィックはグリーン・ゲイブルズにやってきたばかりのいで立ちですが、私の脳内では前回と同じ轍を踏まないよう、第2形態で望んだことにしています^^;アンが乗っていた船が流されてしまい、ギルバートに助けられたあたりのアン。

七海強いですね。掴みどころがなくふわふわしているし、やっぱりダルシムです。
第二ラウンドの6コンボを決めたので、もしかしたら逆転できるかと思いきや、七海の畳み掛けは強烈でしたね。松涛館空手の看板があったところで思わず笑ってしまいましたwアンもおそらくこの流派の技を吸収したはず。

動画をご覧遊ばせ!

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