世界名作劇場最大トーナメント Dブロック二回戦第一試合 デーズィVSウェンディ

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世界名作劇場のキャラクターの三次創作、四次創作の妄想話です。苦手な方は即ブラウザバックを!

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喧嘩

二回戦が始まる三日前のこと、ウェンディは会場周辺をロードワークしていた。
相変わらずピーターパンは見つからない。一回戦は難なく勝利できたが、二回戦の相手は勢いのある「若草物語ナンとジョー先生」の代表の一人デーズィだ。自分と同様レギュラーキャラである。だからこそ負けられないし、自分を含めレギュラーキャラは勢いがある。しかも、一回戦は自分の叔母であるジョオをも倒している。彼女も優勝候補と目されていた一人だ。

「ウェンディだな?」

公園の木々の間から、だらしなく太った中年の男がのっそりと現れた。

「そうだけど?」

ウェンディは立ち止まりはしたものの、その場でジョギングをするかのように足踏みをしている。

男の腕の太さはウェンディの3倍以上ある。

「おれはガスパールってんだ。おれと喧嘩してくれ」

ガスパールは有る筋から、ウェンディを喧嘩で倒したら1000フランの報酬を出すと言われていた。手付としてすでに100フランもらっている。こんな美味しい話、やらないわけにはいかない。トーナメントだかなんだか知らないが、所詮は女のガキだ。体格も自分とは全く違うし、何より自分は腕自慢として生きてきた。何だってこんな美味しい仕事が自分に舞い込んだのか。

「何?今なんて言ったの?喧嘩?」

「おう。おれと喧嘩してくれって言ってんだ」

「本当に良いのね?」

言うやいなや、ガスパールの顔面正中線にウェンディの強烈な右ストレートが突き刺さった。まるで、寺の釣り鐘を鳴らす撞木が直撃したような衝撃。上の前歯が4本ぶち折れた。今のパンチ一撃で後方にふっとばされ、後転を3回してしまった。

鼻の骨も折れたかもしれない。
眼の前の景色が歪んでいるが、ウェンディの姿は捉えることができた。瞬間、顔面に激痛が走った。更に拳が左の頬に当たる。

「児童虐待」

頬肉の潰れる音が聞こえた。

「児童の誘拐」

眼窩底の折れる鈍い音が聞こえた。

「待っ…」

ガスパールは泣いていた。開いた口に容赦なく叩き込まれる鉄拳。まるで鉄の塊で殴られているようだった。

「児童労働」

「児童売買」

「児童監禁」

顔面だけではない。鎖骨、肋骨にもパウンドを打ち散らしていく。

ガスパールはあまりの痛みで気絶してしまったようだ。

その翌日。

小さなスポーツ紙が1面にデカデカと、ウェンディとガスパールの喧嘩の記事が掲載されていた。

「白昼堂々!トーナメント参加者ウェンディと喧嘩屋ガスパールがストリートファイト!」

ガスパールはとある小さな新聞社の社長室に居た。
デーヴィット・フォーレット(愛の若草物語)は、マーサ叔母様から、少しずつ金をせびりためたお金と、投機で小さな山をあてた時のあぶく銭で小さな会社を二つ起こしていた。この新聞社はその一つだ。

「いやあ…ガスパール君。ずいぶんとひどくやられたものだねぇ…」

デーヴィット・フォーレット社長はガスパールの無惨な姿を見ても、同情するどころか、笑いを隠そうともしなかった。

「まあ、焚き付けた僕も悪いけど、まさか君、本当にトーナメント出場者に勝てると思ったのぉ?」

「…」

普段のガスパールなら怒鳴り返しているところだが、前歯が砕かれ、口内裂傷が凄まじく喋るのも一苦労だ。

「おい…残りの報酬を出せよ…」

「何を言っているんだ。それはウェンディに勝ったらの話だろう?負け犬に払う報酬なんてビタ一文無いね」

「不意に喧嘩を仕掛けられたってのに、ウェンディはマウスピースをつけていたし、バンテージだって巻いてたんだぜ…」

極悪人のガスパールとは言え、重くて固くて痛い拳を何度も打ち込まれたため心まで砕かれていた。デーヴィットにいくら憎まれ口を聞かされても言い返す気力すらなかった。

「だったらよぉ…せめて治療費くらいは払ってくれよぉ。流動食しか食べられないし、水を飲んだだけで口の中に激痛が走るんだ…あばらだって何本も折れているんだ」

「そんな約束なんてしていないよ。君はそうやって金をたかるのか…ふうん…」

『俺を当て馬にし、ウェンディの知名度を上げようとしたデーヴィットの謀略。いや、デーヴィット一人の思惑ではないはずだ』

んなこたあどうでもいい!
トーナメントだ!

デーズィVSウェンディ!

「最も勢いがあると言っても良い若草の新星デーズィ選手です!おしとやかな性格からは想像できない人体を破壊していくテクニシャンの持ち主!叔母のジョオ相手にも容赦なし!若草の赤い稲妻!デーズィ・ブルック!」

「ウェンディ選手の入場ですっ!他の選手とは違い、トーナメント代表戦から勝ち抜いてきた。
トーナメント参加資格を持った選手と比べると、頭一つ実力が劣るのでは?と言われていたウェンディ選手。そんなことはなかった!!!その実力はすでに実証済み!ケイトを圧倒的な力でねじ伏せ、名作劇場の中の名作である「私のあしながおじさん」のヒロインジュディを完膚なきまでに叩き伏せました!計算されつくされた残虐ファイトの持ち主、ウェンディ!」

「びっくりした?あなたのように人々の安らぎの夢を乱すものを見つけて倒すものよ!」
「来たわね~相手になって上げる!」

「よ~し!がんばっちゃおうっと!」
「敵なんて穴掘って埋めちゃおう!こう、首だけだしてさっ!」

このトーナメントが始まってから、どれもこれも「いい試合だ」と言ってきましたが、これもまた美しい果たし合いでした。見惚れてしまった闘いぶり。ウェンディのタイプは家なき子レミと同じです。

フラフープのような武器を使っているため、踊りながら戦っているようでした。
ぼーっと見続けてしまう戦闘シーン。

ソウルキャリバーシリーズのスペックの凄さはもちろんですが、クリエイターのミーラさんのキャラクリだからこそ映えているのですよね。

ウェンディの冒頭のえげつないセリフ。
こういうところが良いのよ。

解説が追いつかないほどの展開。武器が特殊すぎて、レビューしようとしてもうまく表現ができないですね^^;

凶悪な武器を持ったウェンディに対して、デーズィは白旗一本(まあ、爆薬みたいなものも仕込んでいるっぽいけど^^;)。

基本攻撃は蹴り技も多く、素手で戦っているようで、派手な武器、奇抜な武器を使用しているキャラが多い中目を引きます。

中でも、一ラウンド目で魅せてくれた左足でウェンディの脚をクラッチして、顔面に白旗を叩き込む技。

一進一退の攻防。

デーズィが左返し蹴りで一本先取!

とにかく通常技のキレが良いんですよ。デーズィは。体術のみで闘う忍びのような身のこなし。それでいてピンクと白というお色味。

「良くもひどい目に遭わせてくれたわね!」

「悪魔の城からの迎えが来た!さあ!早く悪魔の城へ連れていきなさい!」

円月輪でズッタズタ^^;!!
可愛い顔してファイティングスタイルは残虐超人そのもの!

「終わりね!」

即リベンジしていくウェンディ!
デーズィのHPが半分ほど減りましたからね^^;相当な威力です。

このあとは、デーズィの猛撃。
白旗、蹴り技を駆使してウェンディをKOに追い込みました。

2本連続で取られたため、デーズィ圧勝のようにも見えますが、これは五分五分の勝負でした。第一ラウンドでは一進一退の攻防で、デーズィはほんの僅かにHPを残す程度でした。

第二ラウンドも、ウェンディは大技を炸裂させ見せ場をしっかり作ってくれました。連続攻撃の前に敗れてしまいましたが、これは闘いの流れ^^;一発良いのをもらってしまったら、その後連続して攻撃を受けてしまうパターンなんです!

2人の闘いは本当によかった。
お互いにキャラが立っているし、2人の今後の活躍にも期待!

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