ガーゴイル戦が終わり休息中のご一行。
レビュー5回目なのに、まだここかよ!あまりにもゆっくりすぎる…。
サンザは確かに「古き者共(モンスター)」との戦闘に慣れていました。西に東にとミッションをこなすために奔走していたようです。そこで化け物じみた連中とも戦ったことがあるので、慣れているとのこと。
盛り付けとお給仕
飲まなきゃやってらんねー!とばかりの酒瓶の量。毎日モンスターとの殺し合いをしているわけですから、相当なカロリーを消費しているはず。ガバガバ食べんと戦えませんわな。
シャーラさんとルーもちゃんとお着替えがあるようで一安心。ずっと鎧を着っぱなしだったら、気持ち悪いですものね。ローブっぽい私服が、また石垣環ファンタジーで良いですね。好きなタイプの服です^^
お料理の盛り付けはシェーラさんの方がお上手のように見えますな。サンドイッチのようなものも、きれいに並べてあるし^^
しかし、ショウはきちんとルーを褒めていきますよ!
毒を入れたりなんて言ってはいませんが、ショウの視線を感じたルーは思わずいつもの癖で突っ張ってしまいます。毒なんてあるわけないしね^^;
彼女の所作振る舞いを見て、女性らしさを感じたのでしょう。この迷宮に転送される前は、戦場で戦っていた相手です。そのギャップもあり姫将軍の可愛さに気づいただけなんです。
「姫将軍の姫は飾りじゃないんだな」
サンザとシェーラさんは、また二人が揉めはしないかと心配していたようですが、私は彼女を褒めたと思いました。次のページを見ると、たしかにショウは褒めていたようです。でも、ルーは納得がいかないようで、またしてもギャアギャア揉め始めました。
シェーラさんお説教
この辺は個人個人の受け取り方によると思うんですよね。ルーはムッとしたかもしれないけど、彼の母国の東方国家「ホウライ」の女性にとっては褒め言葉かもしれませんし、ショウのような無骨な人間が「ルーって家庭的で可愛いところもあるんだね!」なんて言えないっすから!彼なりの褒め方なんだよな。
お互いに通じあえず、再びギャースカ始めてしまったお二人さん。流石のサンザも嫌気がさしてきました。
「あのなあ」
と、立ち上がりかけたサンザを制し、シェーラさんが二人に近づきます。
歯ぁ食いしばれぃ!!
「いい加減にしなさいっ!!!(イチャつくのは…)」
シェーラさんの役回りいいですよね。
正伝のシルヴィア姐さんのような。
「生き残るためには戦いに集中してほしい。」
「いい加減慣れなさい!」シルヴィア姐談
ルーもショウも正伝のリリスと違って実戦なれしていますから、長く説教する必要はありません。ただ、誰かがビシッと言わなければ、二人はいがみ合ってチームの足並みが揃わなくなってしまうと心配なのでしょう。よくわかります!
シルヴィア姐同様、シェーラさんも迷宮内での戦いの厳しさを充分知り尽くしていました。
「今のうちにモンスター達との戦いの基本を覚えておく」
「まだ戦闘が楽のうちに言うべきことを言っておく」
シルヴィア姐のお説教を思い出しましたよ。
しかし、一読者としては安心しきっております。
喧嘩するほど仲が良い
ってね。
どんどん仲良くなっていくお二人さん
そして、お酒が進み゚( ´ー`)。
時期的にも新入社員歓迎会。
ルーとショウの歓迎会ですね^^
悪酔いしてしまったルー。
父親がなかなか男子に恵まれず、ルーを後継者として強く育てたいという思いから、剣術を身に着けさせました。しかし、跡取り息子が出来たので、これからはお姫様らしくしなさいと。
ルーも確かに苦労しているのね。。。
宮廷では肩が狭いだろうし、心無い臣下や宮廷夫人らは「女だてらに」「レディーとしての慎ましさの欠片もありませんわ!」「お転婆姫」とか言われて、居心地悪かったんだろうな。
国王としても、ルーが側にいると持て余し気味だし、ルーも宮廷にいるのはうんざり。だったら最前線に居たほうがマシ…と両者の思惑が一致したので、最前線に行ったのかなと妄想しております。
そして、ショウも。
ショウも妾の腹の子供で、しかも末子。
家臣たちから表面上気を遣われながらも、心のなかではバカにされていると思っていたのかもしれません。彼もまた家に居てもいたたまれない時期があったようです。しかし、跡取りがなくなり、今は彼が跡取りに昇格。
彼の心境も複雑です。そんなさなか、この迷宮に転送されてしまい、仇敵のルーと共闘しろとか…運命に振り回されています。確かに辛いわな…二人共…。゚(゚´Д`゚)゚。
ルーがやけ酒を煽ってしまう気持ちもわかります。
初めてのお酒。
初めて深酔いして、仇敵のイケメン男子の膝で眠ってしまう…。
翌日…
「変なことしなかったでしょうね?」
うわぁぁぁ~…たまらんこのセリフ!
絶対に変なことされていないのを確信しているくせに、あえて言っていくスタイル!ラブコメにありがちなパターンなんだ。大好きな展開だ。
「誰がお前なんかに手ぇだすかよ!」
ラブコメならこんなセリフを放って、ヒロインを怒らせてしまうはず。
侍たるもの前後不覚の女に手は出しません。
ルーはしっかり覚えているけれどね。酔っ払ってショウのところで眠っちゃったこと^^;
「ま、いいわ。今回は信じてあげるわ」
「今回は…か」
くっ…もうすっかり出来上がっているじゃないか!この二人!
ベタかもしれないけどいい!90年代初頭です。もしかしたら、ベタどころか新鮮だったかもしれません。
良い!
すごく良い二人だ!
さすがは石垣環御大、ラブコメを描いてきただけのことはあります。男女の駆け引きも見ていて面白い。血腥い迷宮での清涼剤みたいになっているぞ!
シェーラさんはやる気マンマンです!
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