注意書きを書いてっと・・・。
キャラ崩壊、動画の魅力を損なうかもしれないので、いや!と、思ったら即ブラウザバッグを。
ナン、ベスファンのご視聴は勧めません。ブラウザバックしてください。
記事を書く前に言いたいのが、このベス、美麗過ぎです!
これまでレビューしてきた中では、もちろんアンジェレッタ姫が一番ではありますが、ベス、ジェーンもとても良い!愛の若草物語がリメイクしたら、このままベスとして活躍してほしいくらいです。
ナンのキャラクリもお気に入りです。以前、フローネ戦で大活躍した彼女。当時のキャラクリのセリフは、ナンのセリフではなくソウルキャリバーゲームのセリフだったと思いますが、キャラの雰囲気にピッタリ。アニメよりもこちらの方が・・・ゲフンゲフン!
ベス、カッコいい!美しい!私はフィギュアを買ったり、ほしいとも思ったことありませんでしたが、このベスのフィギュアがほしいと心底思っております。試合の前にベス写真集だ!
ナンVSベス
「青コーナー、ナン選手の入場です。
セコンドには、ダン、エミル、トミーの3人がついております。この布陣を見るだけで、この試合への意気込みを感じます。ダンは下町の喧嘩屋、エミルも喧嘩慣れしていますからね。良いアドバイスができると思います。元々セコンドにはベア先生が付く予定だったそうですが、トミーがついていくとうるさいので、結局彼に譲ったそうです。プラムフィールドの暴れ馬らしいところを見てみたいですね」
「赤コーナーより、エリザベス・マーチ選手の入場です!!!!!
猩紅熱に苦しみ、一度はそれを乗り切った。みんな、私を人見知り、内向的だと言う。でも、生まれ変わった私を見てほしい!若草四姉妹の次女ジョオが風であれば、ベスは水。常に冷静沈着、火を制するのは水、激流を制するのは静水。激流に逆らわず、相手の攻撃を受け流す技術に長けた、まさにベス選手らしいファイトスタイルです。私は悲劇のヒロインではない。私の対戦相手が悲劇のヒロインになるんだ!若草のウオーターマグナム、エリザベス・マーチ!」
「解説は、アーサーさん(トム・ソーヤーの冒険)です。」
ベスのセコンドには、両親とローレンスおじいさんが付いている。
「まずは…お手並み拝見」
ベスがナンに微笑みかける。猪口才なとばかりに、麺棒で打ち掛かる。
すべてを防がれた。ベスの使う双刃刀はまるで蝶の羽のようにも見えたし、背中に羽を生やした妖精のようにも見えた。
『こいつ…お手並み拝見とか言って、ひっきりなしに攻撃してるじゃないの!』
防げない。
強い。
まるで剣術の演舞を見ているようなスムーズな動き。ナンが藁人形に見えるほどだ。
「う、美しい…」
ナンのセコンド陣3人もすっかりベスの動きに見惚れていた。
ナンはすでにグロッキー状態。
『ここらで良いかしら』
ベスは攻撃の手を止め両手をだらりとさげ、ノーガード状態。
『バカね。がら空きじゃないの!』
麺棒で反撃に出る。攻撃の多くは、ベスの体を捉えた。先程とは打って変わって打たれる一方だ。
「いいぞー!ナン!」
さっきまでベスの動きに見惚れていたトミーとエミルが、目を覚ましたかのようにナンを応援し始めた。
「おかしいぜ…。ナンの打撃がクリーンヒットしているように見えるが、どれもダメージを最小限に抑えるように受け流している。まさに清流よ」
ダンはすでに見抜いていた。
激流のようなナンでは、清流を制することは不可能。不可能であることを知りつつも、何の打開策も立てられない自分が情けなかった。
「くらいな!」
「ベスの首を掴んで、そのまま全身でひねり上げる!首を極めてのドラゴンスクリューだぁ!」
解説のアーサーが叫ぶ!
顔面からタッチダウン!!!
第二ラウンド
「ベス、どうしたんだ?お前らしくもない」
父は少し心配そうにベスにたずねたが、母メアリーは心配する様子は全く無く、止血をしていた。大した傷は負っていない。
「一ラウンドは様子見よ。『ナンとジョー先生』の看板を背負っている娘よ。すぐに倒したら面白くないでしょう?スピード、パワーはまあまあね。芝居打たなかったら、私が勝っていたけど」
「芝居?お前、わざと…」
ローレンス翁は目を丸くした。普段、素直でおとなしいベスが…闘いになると別人のようになってしまうことに驚いていた。
セコンドアウト!
向かい合う両者。
「正直、ヒロインらしさがないのよね。よく言われる陳腐な言い回しだけど、あの番組は『ダンとジョー先生』よ」
ナンの棍棒のような麺棒が、ベスの肩と腹を打つ。
「作品はとっても良かった。あなたを若かりし日のジョオをイメージしていたのでしょうけど…主人公らしさに欠けているのよね。子供の頃は「となりのトト◯」のさつきちゃんと「魔女の宅◯便」のキキを足して2で割ったようなキャラだったけど、大人のあなたって、名劇に出てくるモブキャラみたいななりだったじゃない」
「な、何よ!あんたなんか!」
ナンは麺棒を振り回し、ベスの体を打つ。が、致命傷には至らない。
打たれながらも、ベスは話し続けた。
「ジョオはお転婆なだけじゃない。知的で優しくて、家族思いで、そして…何より妹思いだった!私思いだった!あなたではジョオの代わりは無理なのよ!」
「うるさい!『ナンとジョー先生』には登場しなかったくせに!名前すら出てこなかったくせに!」
ナンは、ベスを打ったが、自分が受けている精神的ダメージの方が、ベスに与えている肉体へのダメージよりも重いと感じ始めていた。
「こんなもんなの…?『ナンとジョー先生』の主役を張る、アニー・ハーディングの打撃ってのは、こんなもんかよ!」
双刃刀を分離させ、二刀流で激しい斬撃を連続で加える!
KO!!
ダン、エミル、トミーはナンを励ました。技術的な差はいかんともしがたい。勝機がないわけではない。ナンの持ち前の正面突破力で強引に活路を見出す。これが、猪突猛進ガールのナンらしい危機突破術だと思っていた。
しかし、戦意を失いかけていては、その力を発揮できない。がむしゃらに向かっていく気持ちさえあれば、突破口があるはずだ。
第三ラウンド
ナンはジョーの妹であるベスとの圧倒的な差を感じていた。
体格も年齢も差は無いはずなのに…人生の厚みが違うのか?南北戦争の砲火をくぐり抜け、貧しい暮らしをしながらも、気品を、誇りを失わず、マーチ家の女性として気高く生きてきた。苦難を越えて来た者とそうでない者との違いの差。肉体のダメージも大きいが、より大きいのが精神へのダメージだった。
最終ラウンドで向き合った時は、ベスの体がより大きく感じられた。
「アニー・ハーディング、全力でかかってきなさい。由緒ある『愛の若草物語』の主人公のひとりであるならば!」
ナンは打ちかかった。
「あんたなんかに…負けない!いくら人気があるからって、どうせあんたのファンはオヤジばかりでしょ!?」
ナンはしたり顔で言い放った。ベスと言えども、この一言はぐさりと刺さったはずだ。口の達者な小娘も、さぞかし怯んだことだろうと。
「ふふふ…あなたはやっぱりわかっていない!」
ナンにカウンターの斬撃を浴びせる。
「私のファンたちは、小さい頃から私のことをずっと好きなの。放送時、子供だったファンが大人になっただけなの。大人になってもずっと私のファンでいてくれるの。これがどういうことだかわかる?ジョオやメグ、エイミーのように活発じゃない、引っ込み思案で内気だった私のことをずっと好きでいていくれた!」
大技を繰り出し、ナンを天高く放り投げる。更に斬撃を加える。
倒れたナンに歩み寄る。
「少年隊の東がなぜ、未だに人気があるのか?40、50歳を超えたジャニーズの面々が、なぜTVに出続けられるのか?それは…古参のファンあってのこと。20代の頃の露出の多い時期はファンの数が多い。でも、露出が減ってからも応援し続ける。それが真のファンの姿。どう?わかる?私の言っている意味が?あなたにだっているでしょう?そんなファンが…」
「くっ…」
ナンにもいるであろう古参のファン。
しかし、彼女は彼ら中高年のファンを意識したことはなかった。子供向けのアニメなのだから、今でも子どもたちが配信を見てくれているのだろうと、グッズを買っているのは子どもたちであろうと。
「心当たりがあるようね…アニー・ハーディング。このトーナメントを見なさい。主役が次々と敗北している。脇役に屠られるパターンも少なくない。昔の知名度に頼ってばかりいてちゃ駄目。それに…私如きに手こずるようでは勝ち抜けないわよ!」
「やはり…ジョー先生の妹さん。かなわないわ…」
尊敬するジョー先生の妹君ベス様のご指導。ナンはベスの主張をすべて受け入れた…。審判も困惑している。この闘いはどちらかが、ダウン、あるいは試合放棄をして決着となる。
ナンの前に、ベスの手が差し伸べられた。
「ベス…」
その手を掴み立ち上がろうとした。
「ここで懐いちゃだめでしょ?」
「へっ?」
ベスは手を掴んだ瞬間、片手でナンを空中へと放り投げた。
「これは一体どうしたことだ?ナン選手を投げ飛ばした―!?確かに、ベス選手の行動は間違っておりません。決着がついていないのですから!」
『これが…アニー・ハーディング…原作と違って、名劇のヒロインに格上げされた娘か…』
決着!!
ベスの勝利に観客は総立ち。
大人しくて、内向的な性格のベスだったのに、ひとたび戦闘モードに入ると、人柄がガラッと変わる。多くの観客たちはギャップ萌えを感じていた。
動画見ようぜ!!
コメント