世界名作劇場への鋭いツッコミ本!

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いつもお世話になっているkanatoさんからご紹介頂いた世界名作劇場関連の書籍。

自分が視たことのある名劇、あるいはアニメは見たこと無いけど原作を読んだことがある作品についてはすべて読みました。

世界名作劇場関連の本は、プレミア価格になってしまい入手困難なものが多いですが、こちらは中古価格でも500円程度で在庫もそれなりにあります。当時かなり売れたのかもしれませんね。

名作アニメもうひとつの物語?ムーミン、ラスカルほか全24作品の素顔

kanatoさんからは「ブッシュベイビー」の項が面白いとのこと。

ブッシュベイビーはリアタイ時にガッツリ全話見た覚えがあるのですが、内容はこれっぽっちも覚えていません。

主人公のジャッキー、当時大好きだった覚えがあります。
不幸な要素はまったくなく、サバンナを大冒険したドタバタ系だったような。
この本を見ていると少し思い出しました。

結構無茶なことをしているけれど、それほどひどい目には遭っていなさそう。いじめ系もないですしね。明るい名作劇場。入浴シーン、ビキニなど入浴シーンが多く、およそ名劇らしくないけれど、面白い作品なのは確かです。
ブッシュベイビーのマーフィーはハッカ好きで中毒だとか。

著者は「世界名作親子の会」という団体です。

当時、アニメ絵本や子供向け雑誌に特集が組まれたりしたことはあったようですが、名作劇場に特化した専門書はなかったそうです。

この方々の名作劇場への愛は本物です。好きじゃなきゃ書けません、こんな素晴らしい本。
熱狂的なファンが集まってできたのでしょう。Googleで検索してみましたが、それらしい団体を見つけることはできませんでした。オンラインで打ち合わせなんて考えられない時代でしたから、定期的に公民館や近隣センター、会員の家に集まって作成したのでしょうね。

ネット、SNS、オンラインでの打ち合わせが常識となり、紙の本の売れ行きが不調の現代では、なかなか真似できないことです。

エッジの効いた小タイトルが名劇ファンの心をくすぐります。
「100年前に性教育!アンが学校で学んだもの」アンやダイアナが通っている学校で、13歳の女子だけを集めた授業が開かれ、その黒板にはおしべとめしべの絵が描かれていたとか。

「セーラー服にマッチ売り!セーラの大サービス!」マッチの製造販売。待ってましたとばかりに雪が降る。セーラー服まで着させてその手のファンを満足させる。

「愛熟女パレーおば様物語」は髪の毛を解くと美人です。この作品は確かに美熟女が多く、年増だからというわけではなく、精神的に大人であったり、若いのに円熟した色香を漂わせるキャラが多い気がします。パレー夫人、カリュー夫人、デラ。ナンシーは熟女ではありませんが、ポリアンナといると可愛いくて頼もしいお姉さんキャラになります。

「ポリアンナを我が娘に…中年男の異常な愛」確かにペンデルトンさんのポリアンナに対する執着は怖かったけれど、それは序盤だけでした。中盤以降は頼りになるおじさまでした。

「どのコがお好き?女性観がわかる『若草物語』」私は「ジョオ」一択です。次点はメグ、ベスの順に好きです。メグはなかなかの遊び好きでディスコクイーンと書かれていました。今でいうとパリピーですね。舞踏会に参加して、素敵な男性と出会いたいと思っていました。でも、当時はそれがごくごく普通なんですよね。

人によっては癖があるかもしれませんが、私の笑いのツボを刺激してくれて、万人受けする文章だと思います。

名作アニメもうひとつの物語?ムーミン、ラスカルほか全24作品の素顔

とにかく、面白い本です。
名劇ファンは必読書ではないでしょうか。

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