漫画ウィザードリィ外伝 復讐鬼の城編 レビュー㉒

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ど外道コウエンの放った「吸魂の槍」がケイヒの脇腹に突き刺さったぁ!

この槍は相手がロストするまで生気を吸い続けるというチートアイテム。なぜケイヒを狙ったのか?ギルには到底敵わないので、「女のくせに生意気だったケイヒが苛つくから殺してやりたかった」というのが殺害動機です。

ケイヒの運命は…?
それは後ほど。

グレーターデーモンVS人類

コウエン軍本陣にグレーターデーモンが出現。

たった2体ですが、コウリュウ軍だかコウエン軍の兵士たちを次々に蹴散らしていきます。ひとなぎでモブ兵士を数人切り刻んでしまうほどの破壊力。呪文だけでなく物理攻撃も半端がない。

このコマ…人を喰らっているだろっ!?
食人までするとは…聞いてないよ!

グレーターデーモンを見つめるシェーラさん一行。それでも全くビビらない。ビビらないどころか冷静にどう仕留めるかを考える。

シェーラさんが迷宮内で忍者の大群と向き合った際、なぜティルトウェイトを使わずに温存していたのか…こうなることを薄々感じていたかもしれないと…。つまりマハマン、ハマンを温存するためです。

ウィザードリィでは呪文のレベルが7段階に分かれており、最強攻撃呪文のティルトウェイトはレベル7に属します。レベルごとに使用回数が決まっており、シェーラさんが1日に唱えられるレベル7の魔法使い呪文の回数は1回のみと思われます。ゲームでは各レベルの使用回数は最高9回です。シェーラさんの職業は「司教」です。僧侶、魔法使い呪文の両方を覚えられます。レベル22以上はあると思われます。

シェーラさんは覚悟を決めた!
グレーターデーモンなんかが1体でもこの世界にのさばっていたら、それこそまともに眠れません。

マハマンを使えばレベルが下がる。
サンザは「いいのか?シェーラ」と問いました。

「全てと引き換えにしても斃さなければならない相手よ―」

肝の据わり方が違う。
サンザもシェーラに同意。

「グレーターデーモンのようなのがおると、のんびりとスケベビデオも見れんからのう…」

サンザも行く!

「リィナ…バマツ(空壁)を唱えてちょうだい」

バマツとは…僧侶呪文でパーティーの守備力を上げる呪文。
シェーラ、サンザ、テツ、リィナが特攻だ!旗本部隊もいるはずだけど…戦力としてカウントするのはやめておこう!

旗本部隊の侍では傷をつけることはできなかったけど、テツの一撃でグレーターデーモンの膝に大打撃!血が思い切り吹き出していました。これは痛いぞ!まずはデーモンのローを破壊していくぅ!機動力を鈍らせてしまえば、旗本軍での袋叩きも可能。テツの頭脳プレイなんだ。素晴らしい。

ったく…この4人…好きすぎる…!特にシェーラとテツ!

ギルとの対峙

チート侍ショウと今回の親玉ギルがいよいよ対峙。
ギル曰く、自分とショウは兄弟だと。なぜなら、お互い殺戮兵器としての世間より疎まれ続けた血筋の鳳龍。そして、忌避されつづけた闇の一族の血をひくギル。互いに血まみれになりながら生きるしか道がなかった。

光と闇
法と混沌
善と悪
水と油

全く正反対の二人ですが、共通点が一つ。
それは生き残るために常に戦い、多くの命を殺めてきたこと。

ギルがなぜショウに執着していたのか?それは世界を変えるという願望を果たすために、ショウが邪魔だったわけではない。

前回の戦いではショウの放った虚空斬で敗北を喫しました。
当時の彼の野望とは、古き者共を現代世界に呼び寄せ、人間と戦わせる。それにより人類を強化、進化せていく…のが彼の大望でした。
この頃は幽☆遊☆白書の仙水忍みたいに、異界の穴を大きくして魔物共を呼び寄せておりました。

でも、その大望はすでに捨てたと。
ショウへの復讐一筋に生きてきた。

ギル…100年以上前の世界で戦った頃とは違う!

城内は消呪効果で守られている。
しかし、空を切り裂く技も封じられている。
ギルの小細工。つまり、飛び道具なしの肉弾戦で決着をつけようってことかっ!?

チート侍相手になかなかいい度胸をしている。
ギル…見直したぜ!

と、思ったら消えた^^;
気配が部屋中に分散されて、実体がどこにいるのかわからない。
ショウは早速彼の気をよみ虚空斬を放ちましたが…?

ケイヒ

「これは…普通の槍じゃない!!」
普通のやりであれば、ケイヒの腕力ですぐに抜けるはず。
異変に気付いたルーはコウエンをロックオン!

この腐れ…外道が!

ルーの怒りは、わたくしウィズの輔の怒り…!
ケイヒの悲しみは、ウィズの輔の悲しみ…!

終盤になってからというもの、ケイヒ愛が止まりません。鳳凰の塔の頃はとことんウザかっただけの女侍だったのに。ここまで読者の心情を180度転換させてくださる石垣環御大…さすがです。

コウエンのような外道には、刀で直接斬るのも穢らわしい。
剣圧で跡形もなく消し炭にしてやるか、原型をとどめないようにしてやるのが良い。

消し飛べ!

こんなやつはどうでもよい。
気になるのが、ケイヒの容態です。
…回想シーンに入った!いよいよ危ない…もうダメか。

兄上の代わりに生を受けたか…。
そんなことはないんだ。元々は親父が悪い。小さい頃からそう言われて育ってきたのでしょう。洗脳じゃないですか。
兄上に近づきたいと言わんばかりに、猛烈な稽古に打ち込んだ。
稽古は辛くはなかったどころか、楽しみでもあったのでしょう。
小さい頃は、まだ見ぬ兄に憧れのような思いもあったはず。何と言っても兄です。憎しみなんてなかった。

「なぜなぜ…」

いじらしい…いじらしいよ!ケイヒ嬢。゚(゚´Д`゚)゚。

なぜなのか…?私が思うに…、

・父からは兄以上の技量を認められず。
・そのため、初戦おなごは子供を生むしか…と見限られる。
・鳳龍の凶器に…妄執に取り憑かれた父は、あろうことか自分の娘であるケイヒをまぐわろうとした。
・血の濃い鳳龍の子どものためなら畜生以下の行動を取る父に激怒。
・ケイヒは父を殺害。
・父殺しのため処刑。

こんなひどい目にあってしまったら兄さえいなければこんな目に…」と、兄を恨んでしまうのは無理もありません。

100年以上経ってから、ギルに蘇生してもらい、散々兄ショウの悪口を吹き込まれて彼と戦う結果に…。

でも、立ち合って得るものがあったのでしょう。
よくよく考えてみれば、彼本人に恨みなんてありません。彼のせいではありませんからね。ただ、私個人としては、兄としてもうちょっと寛容で包容力のあるところを見せてほしかったけどね!

そして、ケイヒは自分の最期を悟り、「虚空斬」はギルに通じないことをルーに告げました。

友に死に顔は見せたくない…。
ぐううううううぅぅ~・・・。゚(゚´Д`゚)゚。
こみ上げてくるなぁ…外伝復讐鬼の城で一番感動したシーンかもしれない。

生まれ変われるものなら…平穏な時代で再会したいと…。

。゚(゚´Д`゚)゚。
つらすぎる…。
この二人は性格が違うからこそ、仲良くなれる要素がたっぷり詰まっています。ケイヒは良い義妹になっただろうし。彼女たち二人の平和な世界線が見たい!誰か彼女たちに90年代のパーカーとジーンズを着た彼女たちが、楽しそうにウィンドウショッピングしているところを描いてくれよっ。゚(゚´Д`゚)゚。

やりきれない…。

終盤でこんな辛いイベントが仕込まれているなんて…。
ド外道コウエンの放ったこ汚い槍ごときにヒロインが、このままロストさせられるだなんて…

受け入れられないっ!

ものすごく野暮なことを書かせて下さい。
この世界では蘇生呪文の「ディ」や「カドルト」で死から復活させられることができます。

であるならば、吸魂の槍が魂を吸い尽くす前にルーがケイヒの体を両断して、槍が刺さっている周辺の肉ごと切除。ここでケイヒは亡くなってしまいますが、蘇生呪文で蘇生させる。

ケイヒ…助けたいんだよね。
彼女の力は次代にも必要なはず。

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