ヒロインケイヒちゃんのあまりに悲しき過去。
男子の居なくなった鳳龍家として期待をされるも、父からは見放され。
「女は子供を産めばよい」と、父親に強姦されそうになる。
返り討ちにしたものの、父親殺しの罪で処刑。
100年以上経った後、蘇生してもらったものの、実の兄貴を殺すことにしか存在意義を見いだせない…。
可哀想だよ。゚(゚´Д`゚)゚。ケイヒ!
お兄さんへの憎悪なんかほっぽって、名実共に生まれ変わってギャルとして人生を謳歌するのも良いものなんだ。
レビュースタート!
「進めぇ!」
コウエン軍主力部隊(人類の)は、コウリュウ軍本陣に斬り込みをかけ優勢に戦いを続けておりましたが、コウリュウ軍の旗本部隊が到着。形勢が一気に逆転し始めました。
「敵は烏合の衆ぞ!」
烏合の衆!
味方を鼓舞するためとはいえ、「烏合の衆に全滅仕掛けていた俺達って一体…?」とコウリュウ軍のモブ兵達もちょっと気恥ずかしくなっているかも^^;お世話になっているソルバルウさんが「石垣環御大は一刀両断が好き」とツイートしておられたのを思い出しました。
コウエン軍モブ兵を唐竹割り!
さすが旗本。腕は相当立ちます!
いざとなったら攻撃呪文で焼き払うこともできるでしょうし、対人の戦いは旗本部隊に任せられますね。
コウリュウ軍の人数も増えています。守備兵はわずかでしたが、旗本部隊が来てくれたお陰で兵士数も戦闘力も一気に増強されました。このまま城へ一直線と行きたいところ。ただ、そこには蒼鬼魔獣(グレーターデーモン)がおりますからなぁ…(^q^)
グレーターデーモンと対峙するか!?
カメラはサンザ、シェーラ、テツ、リィナへ!
ルーが無事に本丸に到着したかと心配するシェーラとサンザは、突然凄まじい邪気に気づきました。
異形の者の邪気。
それも、とびっきりのやつです。
この邪気に見覚えがあるのか、サンザはすぐにギルの迷宮で外に出かけたグレーターデーモンを思い出しました。危険過ぎる悪魔であるため、迂回をしようとしましたが、いずれぶつかる相手ならば今のうちに倒してしまう方がよい。
テツ!
その通りだ!
お前…本当に成長したよ…。鳳凰の塔編では「侍が気に入らない」という理由で、ショウに突っかかってきた頃と比べると雲泥の差です。戦士としての力量だけでなく、状況判断能、精神的にもずいぶん成長したなと感じさせられます。
シェーラさんもテツの意見に大賛成。
異形の者と戦った経験がある者とない者では、いざ異形の者と対峙した時に圧倒的な差が出る。どんな腕利きだろうと異形の姿を見れば一瞬怯んでしまう。それが命取りになると…。
確かにその通りです。この4人は鳳凰の塔で散々異形の者たちと戦ってきました。この時代の「訓練場」で習得した技術は、後の「狂王の試練場」時代ものと比べると対人戦が主であるはず。対魔物の戦闘技術は確立されていなかったと思います。
そのため、旗本部隊がいくら強くても異形の者との戦闘経験がなければ足手まといになってしまうこともある。レベル20の異形の者との戦い未経験者とレベル12の経験者とでは、後者の方が実践で役に立つ…ということなのです。
ショウとルー、それにキャンとフィルも居ないため、この4人だけが頼りです。ただ、サンザのことがとても心配ですよね…ルーの加勢がなければザン=デンに殺されていましたし、グレーターデーモン相手となるとレベルダウンしてしまったサンザではとても心配です。
ギルついに本性をあらわす
もうすでに本性も目的もはっきりしていましたけど!
ここまで明確にコウエンを愚弄しきったのは初めてです。
・廃嫡され怨念のみで生きてきた奴が!
・一時でも夢を見させてやった。
・夢とはいつか覚めるもの。
・この世には夢を見たくても見れない者もいる。
・私の邪魔をしたら殺すからな。
これでもかと言わんばかりのディスり!
あ~あ…、もうダメだなコウエン。
コウエンの兵士なんて、もう100人も居ないんじゃないかな。
コウエン、おいくつかはわかりませんが、ぱっと見50代くらいでしょうか。50過ぎて厨二病的な夢を見て実現までこぎつけそうになったのは、ギルの言う通り「見られるだけ幸福者」なのかもしれません。
ギルには勝てないと思ったコウエンは、その場を去りますが、怒りの矛先はなぜかケイヒに!
「この私を愚弄したいつもいつも見下した眼で見た。あ、あの小娘…」
「と、殿――」
「ケイヒのもとへ行くぞ!」
「と、殿――」
モブ側近たちも、コウエンがあまりに突然、かつ的はずれなことを言い始めたので、戸惑い呆れております。
「見下した眼」で見ていたのは、ケイヒだけではなかったはず。ザン・デン、ログ、ギル…その他の人間たちからもそう見られていた。本人も自覚はあったんだ。でも、「女性ごとき」に見下されたのが悔しかった。全く、型にはまった小物です。
小物故にこの手の憎悪は深い。
しかも、手には一突きすれば「ロスト(消失。蘇生呪文も効かない、この世から消えてしまう完全なる死)」させてしまう「吸魂の槍」が。
先程までは、隙あらばギルに突いてやろうと思っていたな…。
異常体質の秘密
ケイヒの刃を正面から受け止めたショウ…。
その真意や如何に?
実妹として認め、妹の哀しき過去ごとその刃を受け止めたのか、果たして!?
ショウの右肩にグッサリとケイヒの刃が叩き込まれましたが、そこまで深くはなく気合だけで弾き飛ばしてしまいました。
一体この強さはなんなのか?
クサナギの力なのか?
ケイヒは不思議に思います。
自分の母親に短刀で心臓を貫かれたが、息を吹き返し、3日後には傷口も完治した。
ええ…!?
心臓を貫いても蘇生呪文なしで蘇ってくる!
火の鳥の血でも飲んだのか?
それと、『3×3 EYES』の『无』を思い出しました。「光牙」や「土爪」などの幻獣(?)を、自らの生命力と引き換えに呼び出す『无』です。『无』は不死身なのでいくらでも呼び出しが可能。
異形のモノはどっちなのかと言いたくなるほどのチート能力。
これなら悪魔もギルも怖くない。無尽蔵のスタミナと生命力を持った人外兄さんと闘うのはやめよう!ケイヒ!
ショウも彼女との血の繋がりを感じ始めた。
「妹であっても今は邪魔立てするなら―力尽くでも」
おい…。
妹だぞ!
堅物だなぁ…ギルの迷宮の頃よりも堅さが増した気がする。
大抵のマンガやアニメでは、お兄ちゃんは妹に優しいものなんだ。
邪魔をしたら斬る!じゃなくて、説得しようとは思わんのかい(# ゚Д゚)!
この辺が読んでいて歯がゆくて。
ケイヒは身動きが取れないほど疲労困憊。それでも立ち上がり戦おうとしますが…。
優しいお義姉さんルー
そこへ登場したのがルー姫!
「馬鹿じゃない二人とも。兄妹で殺し合いなんて…」
そのとおりです。
ルーの見事な一言仲裁。
「あなたの相手はギルよ。間違えないで」
「すまん」
くっ…この色男め…。
実妹があれだけ涙を浮かべながら、哀しき過去を背負いながら、自分の存在意義と向かい合いながら…お前と戦っていたのに…。そんな妹にお前はさっきなんと言ったぁ。゚(゚´Д`゚)゚。?
「邪魔立てするなら斬る」
それが…恋人の一言でコロッと切り替わる。
気持ちの切り替え方もチート級。
ルーに心底惚れているんだろうな。そんな雰囲気がビンビン伝わってきてほっこりしてしまいましたよ。
「この時代にはそなたを縛るものは存在しない。生きたいように生きれば良い」
シェーラさんが鑑定してくれたのは「村正」。
ウィザードリィ最強の武器ですが、このマンガだと「村正」はレアっちゃあレアだけど、割と流通しているのでは?と、感じてしまいました。気のせいですよね^^;?
とにかく、怨念とトラウマと塊と化しているケイヒをどうにかしなければなりません。よしんば、ショウを討ち倒したとしても、その後自害するに決まっています。ここは女同士、ルーお義姉さんからきちんと話をして、彼女の精神を解きほぐして上げねばなりません。
そして…
将来義姉となるルー姫からは優しい一言をいただきました。
「過去のしがらみなんか忘れて現在を生きればいいの」
そうです!
ルー姫の言う通りです!
平和になったらみんなで花見でも行こうぜ!
ケイヒ、幸せになってほしい…。゚(゚´Д`゚)゚。
何っ!?
ド外道コウエン!
ケイヒに狙いを定め、吸魂の槍を振りかぶり、投げつけたぁ!
ふざけん…!!!
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