漫画ウィザードリィ外伝 復讐鬼の城編 レビュー㉕ 前半

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コウエンの根城が陥落!

ただでさえ、城の地下迷宮で悪魔と人外侍ショウが大激突し、シェーラさんが大量の忍者共を相手に禁じ手であるラダルト(冷気の攻撃呪文)をぶっ放したり。ルーが迷宮の壁を剣圧で破壊したり。天守閣でショウとケイヒが鳳龍の奥義をぶつけ合う…。もうこの時点で崩壊していてもおかしくないのに、よく持ちこたえました。

けじめ

ダメ押しのルーの鳳龍奥義が決定打となり、城は真っ二つ。

不確定名「鎧を着た女」も無事に回収

フィルとキャンもなんとか脱出できたようで何よりです。

瓦礫の下敷きになって当然の場所だったのでしょう。キャンが「悪運がつえーというかなんというか」と小さい吹き出しで驚き呆れていました^^;こういう小さい吹き出しが楽しいんですよね、御大漫画。

肩ぐらい貸してやれや!背が低いのはわかっているけど…

キャンはルーに含むところでもあるのか^^;
サンザとショウがこそ泥のキャンを拾って、弟子入させた時、シェーラさんは「ふふふ」って感じでしたが、ルーは「もの好きなんだから」と賛成はしていませんでしたね。事あるごとにキャンがど突かれていましたし、こういうところでついつい本音が出ちゃうのかもしれませんな^^;

マハマンも大成功。

グレーターデーモン3体も無事に異世界へ送り返したようです。

シェーラさん大殊勲ですな。性も根も尽き果てるに決まっています。ラダルトの時点で体がぶっ壊れていてもおかしくありませんでしたからね。よく耐えてくれました。サンザとシェーラ夫妻を見ていると、10年以上連れ添った感があり、見ていて安心感がありますね。ショウとルーのツーショットは青臭さがあるためか、余計に大人っぽさを感じます。

キャン、フィルも戻ってきた。

そして…旗本大将のエンカイ殿、旗本軍団も!

旗本連中…グレーターデーモンとは戦っていなかったのか!?エンカイと旗本衆がいれば多少の戦力にはなったかも…。

いや!シェーラさんの言う通り剣技が強いとか、魔法が使えるとか、レベルが高いとか、大事なのは異形のモノたちとの戦闘経験があるかないかです。旗本連中は強くても異形のモノとの戦闘経験は浅い。逆に足手まといになったことでしょう。闘い慣れた手練れ少数精鋭で闘うのが正解でした。

後の世。
狂王の試練場と言われる迷宮においては、異形のモノたちが住み着き、数多の冒険者が集うことになります。この冒険者たちは異形のモノたちとの闘いに慣れきり、酒や女目当てに日銭稼ぎに迷宮に潜るものまで出てきます。そんな猛者共が、ギルガメッシュの酒場で酒を喰らっている…。そう考えると人類の進化って凄まじいものです。

この時代からは想像もできないことですね。

鳳龍の禁じ手の1つである地裂斬で、ギルの周囲一帯を消去するしかない。

シェーラさんが解説している通り、周囲一帯を消し飛ばす凄まじい威力であり、宙に浮かんでいない限り術者も助からないと…。

石垣環御大が、コマ外で解説しておられる!

リトフェイト(浮遊呪文)か…!よくご存知だなぁ。私が知る範囲ではウィザードリィ5で登場した呪文。私がプレイしたのはSFC版。PC版にもあったのかな?落とし穴などを回避できるスグレモノ。SFC版は92年に発売されました。

地裂斬で大きな穴ぼこの中に主人公が消え去るだなんて…ありえません!正直、この辺は大丈夫だろうと思っていました。クサナギに愛されている人ですからね。テレポートさせてくれるでしょ!と、安心しきっておりました^^;

ギルの気持ちを受け止めながら気をためる。人間界を異形のモノ共の手に落とさせてはならぬと、極悪のギルも踏みとどまってくれました。

異形のモノ代表「餌の分際で!」

散々利用しといて更に罵る!

逆に、

「お前の命は保証する!」

「お前の願いを叶えてやる!」

と、ギルを懐柔すれば良いのに、餌扱いしたら余計頑なになるでしょうに^^;

ギルを、そして城周辺一帯を消し飛ばす前に、仲間たちを避難させなければなりません。クサナギの力を使い、テレパシーで呼びかけました。

ルーの様子がおかしい!?

ショウが死んでしまうと思ったのか、ふらりとショウの元へと向かおうとする…。ギルの迷宮では敵同士ながら、それぞれの母国の立場は似たようなもの。お互い理解できる部分も多く、吊り橋効果もあってか徐々に打ち解けていきました。

ツンをかなり残しつつの付き合いたてのカップル。

鳳凰の塔編では、ショウが単身赴任。

離れている分想いも募る…。ルーのショウへの気持ちは「大好き!」から「愛」へと変わったはず。

鳳凰の塔での仕事を片付けたと思ったら、ルーがギルに攫われ…今に至ります。

人質の身にもかかわらず、恋人であるショウの身を案じたり、強力な刀を届けようとしたり…終盤は乱暴さが目立ちましたが、ヒロインらしいいじらしい一面も魅せてくれました。
ルー。゚(゚´Д`゚)゚。

ルーが泣いたこのシーンはさすがにグッと来ましたね…。

ギルを1人で逝かせはしない

ギルが招いたこととはいえ、土壇場になって異形のモノ共にこの世界を荒らさせたくないと、体を張って「異世界とのトンネル」を塞いでくれたのも胸を打ちました。

そして、ショウのこの一言。「1人では逝かせない」

前々回、ギルが言っていましたね。ショウとギルは元々生まれ持った力が強大なため、戦乱に利用され、その立場こそ違うものの多くの血を流して来た。光と闇。善と悪。ギルも自分も人類にとって非常に危険であると思ったから、ギルとともに死のうと決意したと思います。

ギルの表情を御覧ください。
満足そうな顔をしているでしょ(;_;)。こいつの行いは外道ではあるものの、最後の最後に人の心を取り戻しましたので、憎たらしいキャラではなくなりました。いつも参考にさせていただいているフォロワーのソルバルウさんが「ギルは罪滅ぼしのためにゲートキーパーになったら…」という鋭いifに、なるほど!と、思いましたが、読了した後改めてこうなってほしいな…と思いましたね。

結局は「神」の力によって一命を取り止めました。

これはささやかな報酬であると。

報酬どころか…「神」にとってショウはまだまだ必要な存在。手塚治虫の『火の鳥』の血をちょっぴり舐めたとも思われるような生命力に加え、クサナギの加護。

運命が決定づけられていたのですね。ルーと交わり子孫を作れと。むうう…正伝への布石を感じる…。

助けてもらったのはありがたいけど…。壮大なる陰謀の一部なんだよなぁ…。ロードス島戦記のカーラみたいな感じがしてモヤモヤするのよね。

ともあれ。

無事、ギルを倒し、悪魔や妖魔系の異形のモノたちの侵入を防ぎ切りました。

この時代はどうなのでしょうね?どんな「野良異形のモノ」たちが居たのか?コボルドやトロルなどの亜人種は山奥に居そうですね。バブリースライムなどのスライム系は洞窟や湿気の多いところに居そう。ブレードベアなどの凶暴な動物系も居そうですね。メデューサリザードなどの妖獣系は居なさそう。

今回はちょっと長くなりそうなので、前半と後半に分けました。メデューサリザードなどの妖獣系は居なさそうですね。

今回はちょっと長くなりそうなので、前半と後半に分けました。

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