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「はぁ…明後日は試合だってのに…刀を折っちゃったわ…。村正程度の業物でもあれば…、いや、せめてカシナートの剣でも…」
セディVSアンジェレッタ後、セディの敗北に怒り、愛刀の「虎徹」を叩き折ってしまった。
自室で落ち込んでいると、誰かがノックをしている。扉ののぞき窓から見ると、そこにはメロン夫人がいた。招じ入れると、すぐに本題に入った。
「ジェーン。あなたのとった行動は決して褒められたものではありませんが…。若君を想ってのこと。ところで、試合に素手で参加するのは、明らかに不利」
と言って、メロン夫人が刀袋から取り出したのは、名刀「兼光」だった。
「こ、これは…兼光!」
「私の祖父が、はるか東方より買い求めた逸品。我が家の家宝です。明後日の試合に使いなさい。ジェーン」
「こんな大切なものを…わたくしにっ!?」
ジェーンは感涙にむせんだ。セディのためとはいえ、戦場に行く前に、自分の愛刀を叩き折ってしまうバカはいない。ジェーンは改めて自分を大いに恥じた。
「相手はポリアンナ嬢、兼光にふさわしいお相手です」
ジェーンは兼光を鞘から抜いた。一点の曇のない刀身、刀というよりも、もはや自分の体の一部と言えるほどの心地よい一体感。
これなら…優勝すら狙えるかもしれない。
ジェーンVSポリアンナ
「青コーナーより、ポリアンナ・フィティア選手の入場です!
幼い頃、両親と死に別れ、心を閉ざした叔母のもとに身を寄せました。ひたすら前向きな性格で、叔母の心を開き、ベルディングスビルの人々に良かった探しを教授。多くの人々に幸福を与えてきました。彼女に救われた人々は数知れず!ボストンの名医が「処方箋にポリアンナを一服と書きたい」とこぼしたほどの女の子。名劇に天使多しと言え、実際にこれだけ多くの人々を救済した少女はいたか!?その功績はまさにメシア。時代が時代であれば、教祖と成り得た存在だったかもしれない。
ソウルキャリバーの世界では負け知らず。蝶のように舞い、蜂のように刺す。ベルディングスビルのかまいたち!ポリアンナ・フィティア!」
セコンドは、パレー夫人、ジミー、デラの3人。
よそ行きのセーラ服姿で登場。観客からはポリアンナコールが巻き起こる。古豪のカトリが敗れたためか、ポリアンナへの声援は異常なほど大きかった。
「赤コーナーより、ジェーン・ショート選手の入場です!」
ジェーンは笑顔を振りまき、観客の声援に両手を振って応えている。余裕すら感じられる。優勝候補の1人であるポリアンナと闘うのであれば、チャレンジャーとしての緊張感を持っているはずだが、それすら感じさせない。
「肌艶もとても良い。ベストコンディションと言ってよいでしょう。それにしても、随分と顔がテカテカしていますねえ」
セコンドには、メロン夫人、セディの母であるアニー・エロル、そして、セディだ。
「これは一体どうしたことか?セコンドのセディは車椅子に乗っての入場です!それを押しているのはその母アニー・エロルです。アンジェレッタ戦では、そこまでの深手は追っていませんでしたし、昨晩はホテルのレストランの一角を貸し切ってジェーンを囲んで食事会をしていましたが…。昨晩一体何が起こったのでしょうか!?何者かに襲撃を受けたのでしょうか?」
「いいえ。セディの容態については、ドリンコート伯爵以下、一切心配してはいないようです。『セディの足腰が立たなくなっただけ』だそうです。もし、何者かに襲われていたら外傷もあるでしょうし、何よりジェーン選手が黙っていないでしょう。それなのに、見てください。ジェーン選手の赤みの差した頬を。ワセリンを顔面に塗りたくったかのようなツヤを。きっと何か良いことがあったのでしょう…」
ゲストのミリガン夫人(家なき子レミ)が、弾んだ調子で応えた。
「ははっ…なるほど。確かに、セディは随分と憔悴しきっている感じはしますが、笑顔で観客たちに手を振っていますね。さあ、両選手の入場が完了しました。ジェーン選手はただのメイドだけでなく、プリンスガードとしても活躍されています。遠方に出かける時も同行、寝ている時もセディの寝室で夜警をしている、24時間コンビニ状態。武門の誉れ高いドリンコートの格闘術を身につけていますからね。ソウルキャリバーでは初陣ですが、非常に期待のできる選手です」
第一ラウンド
さあ、ゴングだ!
ジェーンもポリアンナも美人さんのキャラクリだ!すげえ!
ジェーンも大好きだけど、ポリアンナも、愛少女ポリアンナ物語も大好きなんだぁ!
You Tubeでも視聴可能です。いつも言っていますが、この作品もまた大人も楽しめます。大人こそ見てほしい作品。
「うわあ~なんて面白い人なの~!」
「コッキーたら、びっくりしたあ。一体何が始まったの?」
「こんにちは。私、ポリアンナと言います!いらっしゃいませ!ジェーン!」
山田栄子女史と堀江美都子女史の名優同士の絡み!
小公子セディで共演してましたからね^^
そして、ジェーンがいきなりポリアンナをコッキー(『小公子セディ』に登場する5歳の女の子)扱い^^;
コッキー扱いされても、「いらっしゃいませ!ジェーン!」と返す!美都子、ノリノリだぜ!!
戦いはアクティブにして華麗!ポリアンナの飛んだりはねたり、回転したりする、ショートレンジの攻撃がなめらかで見ていて気持ちいいんですよね。
ジェーンの日本刀での中距離攻撃も流れるような動きで、魅了してくれる。Cブロックでは、この2人の試合が一番見ごたえがあって好きです。Cブロックのベストバウト。
ポリアンナ優勢の中、ジェーンはセコンドのセディから、「元気の出る果実」を頂きまして^^;
エネルギー充填か!?
ここから反撃があるかと思いきや、ポリアンナの連携であえなくKO!
インターバルだ!
「若君!大丈夫ですか?ご無理なさらないでください。果物をいただかなくても、このジェーン、必ず勝ちますから!」
セディは優しくほほえみ、「頑張ってね、ジェーン」と囁いた。その言葉を聞いたジェーンは更に気力が湧き上がってきた。
「ジェーン…あなたって人は…もう後が無いのに、セディの心配までして…試合に集中するのよ」
セディの母アニーは感動していた。自分自身が窮地に立っているのに、車椅子状態の息子をこんなに慮ってくれる。なんてよくできたメイドなのかと!
「はい!お義母さ…いえ、アニー様。このジェーン、必ず若君に勝利を捧げます!」
『アニー様だけがご存知ない…若君が一夜にしてこのような状態に陥ってしまったのかを…原因は誰なのかも…。思いもよらないのでしょう。本当に純真なお方だ…』
メロン夫人は自分が、若い頃いちメイドとしてドリンコートで働いていたころを思い出していた。ジェーンの今回の行動については、一切口を挟まなかった。
第二ラウンド
二人共大好きだからなぁ、大好きなキャラ同士の戦いは辛えもんです。
開幕、ジェーン、ポリアンナ共に小、中のダメージを与えていく。ジェーンの連続攻撃で、ポリアンナのバランスが崩れた!
大技発動か!?
ジェーンが照れた!
大ぶりの斬撃!1発,2発,3発,4発,5発!!
更に上空に斬り上げて、叩きつける!
HP3分の1以上を削ぎ落とす!俄然有利になったジェーン!
その後も細かい打撃を与え続けましたが、ポリアンナの反撃が凄まじい。突然のハリケーン!
これでごそっと3分の1以上減らされました。
流石、無敗のポリアンナ。常にポジティブシンキング。窮地に立たされたことすら、プラスに受け止めてしまうのか?それとも、窮地だと思っていないのか。彼女の強さが垣間見れます。
ポリアンナをあともう少しというところまで追い込む!
が、ポリアンナもさる者。残りゲージわずかからの激しい抵抗!
「んんんん~~~!!!」
と、一生懸命な声がとても健気です…美都子ぉ。゚(゚´Д`゚)゚。
ジェーンがまたしても充填!
ダメ押しの禁断の果実!
勝った!!
ポリアンナから一本取った!!これだけですごい!
ついでにポリアンナのセーラー服も吹っ飛んだ!
最終ラウンド 問いかけ
「ジェーン…勝ててよかった…こ、これが最後の一粒だ…」
「若君…この種…いや、この果実、大事に使わせていただきます!」
最終ラウンドのゴングが鳴る。
「私…絶対に負けないもんっ!」
ポリアンナも気合を入れる!
ずっしゃああああ!
開幕いきなりの大技!HPー3分の1!
ポリアンナは止まらない!
「殺すんですよ!一匹残らず!」
パレーおばさま!!
「はぁ~い!」
もはや、定番となったポリアンナとパレーおばさまの掛け合い!!
「虫けらのように岩場に叩きつけるのだ!」
ジェーン。゚(゚´Д`゚)゚。
やはり、ポリアンナの力は強大か…一回戦敗退か。
必殺技を2発喰らっても、ジェーンは立ち上がった。
「ポリアンナさん…私が、なぜ立ち上がってこれるのか…不思議でしょう?」
ジェーンは言い終わると、若君から頂いた果実を口にした。
「あなたは『愛少女』として、多くの方々を救ってきました。両親への愛情、叔母様への愛情…『愛少女ポリアンナ物語』では、大事なものを学ばせていただきました。肉親だけでなく、赤の他人をも…その愛で救ってきた!」
ゴッ…!
鉄拳を叩き込む!
「でも、ポリアンナさんはまだ…『殿方への愛』をご存知ない!」
「蹴り技からのコンビネーション!決してダメージは大きくありませんが、ポリアンナ選手のペースを確実に乱していく!とても上手いです!ジェーン選手!」
ミリガン夫人もジェーンの闘志に大感動だ。
「何よ!私だってわかるわよ!ジミーのことも、ジェミーのことも大好きよ!」
「ふふふ…やはりご存知ない」
「何言っているかわからないわよ!」
ポリアンナも反撃。ヒットはしたものの、単発で終わる。
「ぬん!」
ジェーンの斬撃が連続でこれでもかと当たり始めた。
ソウルキャリバーの仕様上、身体は成年のように見えるが、ポリアンナはまだティーンエイジャーにすらなっていない。純真無垢な少女だ。ジェーンの問は不可解であり、酷でもあった。
「私…ポリアンナさんに習って、『良かった探し』をしてみたんです」
ザン!ザム!
鋭い斬撃音が武舞台に響く。先程まで圧倒的に有利であったポリアンナの表情が歪む。
「若君が、アンジェレッタとかいう小娘にやられて悔しい思いをしましたけど、『若君が負けてよかった』って思えるようになったんです。昨日…」
ザン!
『ジェーン、そのような説教をするのが、青臭いんです。全てを知り尽くしたかのように語るだなんて。相手はまだ年端のいかない娘さんですよ』
メロン夫人は、ジェーンのたった一夜にして、大人の階段を一気に駆け上がったようなセリフの数々に気恥ずかしさを覚えていた。
「私…、どうしよう…」
ポリアンナはジリジリと後退。
「若君と私が闘うことはなくなりましたし、若君が負けたことで、私は強くなれました。剣術を学んだのは愛する人を守るためだと…気づけて良かった。ポリアンナさん、あなたに感謝しています」
容赦なく振り下ろされる兼光。
KO!
「勝者!ジェーン・ショート!!」
勝ち名乗りが上がると、パレー夫人、デラ、ジミーがポリアンナに駆け寄った。
「ポ、ポリアンナー!!!」
「ジミー…ごめんなさい…一回戦で負けちゃった。完敗だわ」
ポリアンナは満身創痍だ。ジミーはポリアンナを抱きかかえながら、ジェーンに詰め寄った。
「おい!あんた、闘っている時にポリアンナに何か話していただろう!?何を言ったんだ?あれからポリアンナの調子が狂っちゃったんだ!」
「あら、女同士の会話を知りたがるなんて、随分野暮ったいわね。ねえ?ポリアンナさん」
「ジミー…もういいのよ…」
ポリアンナが弱々しく首をふる。
「ふふふ…良い娘じゃないか、守っておやり」
そうジミーに言い残して、ジェーンは自陣に引き上げた。
『なんだいあの女…どこかで聞いたようなセリフを言いやがって。それに女のくせに僕と同じ声じゃないか』
『ジェーン・ショート、メンタル最強を誇るポリアンナさんの体だけでなく、心も折るなんて…彼女なら優勝もあるいは…』
試合開始直後から、ジェーンとの波長は、なんとなく合わないと思っていたデラだったが、彼女の実力は認めざるをえなかった。
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