漫画ウィザードリィ外伝 鳳凰の塔 レビュー⑪完結!そして、イヅモへ…

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間が空きましたが、石垣環御大の漫画ウィザードリィの鳳凰の塔編レビューです。

サンザとテツの連携により、鳳龍の使い手である侍シンを倒しました。
同時に、ショウとケイヒによる同流派対決が行われております。ただ…、この2人の戦いにより明らかになっていく鳳龍家や鳳龍の奥義については、物語上大変重要なお話です。

散々、ネタバレレビューをしてきた私が云うのもなんですけど…ここの部分はネタバレしてしまってはまずいのではないかと思っておりまして。

正伝と外伝のギルの迷宮については、ラスボスがはっきりしていましたし、正伝、外伝問わず漫画ウィザードリィの軸の一つになっている「神のような存在が人類の進化を促そうとしている」ことは外せません。

ただ、鳳龍の秘密については、今ネタバレするのは控えて、全体のストーリを把握したあと、気が向いたら書こうと思います^^;

ショウVSケイヒの結末

ショウとケイヒが対峙したその時、何者かによって水をさされたのです。
FC版ウィザードリィ-リルガミンの遺産-に登場した「ミフネ」のような姿をした侍です。

正体不明の存在でしたが、鳳龍の使い手であり、ショウとケイヒは共闘して正体不明の侍を撃破。

戦いの最中に明らかになったケイヒの悲しき過去。
以前、ケイヒの部下であったシンがケイヒのことを、「父親殺しの女侍」と言っていました。

ケイヒも十分な素質をもった鳳龍家の侍でしたが、やはり、ショウには敵わない。というわけで、ケイヒの父親は実の娘と交わり、より鳳龍の血の濃い子供を作ろうとしたのです。

獣じゃあるまいし、そんなことは受け入れられません。妄執に取り憑かれた父親をやむなく斬ってしまった…悲しき過去。

一方サンザたちは。

熟練の魔法使いとの戦い

ローブを身にまとった老魔術師が相手です。ケイヒの部下であり、政府上層部が選んだ手練れでしょう。ただでさえ、苦戦する相手なのに、サンザ、テツともに深手を負っています。

老魔術師が云うには、サンザも「殺るターゲット」だとのこと。

ラハリトなどで2人を追い込みますが、トドメを刺すには至りません。というよりも、小手調べをしながら遊んでいる様子です。そう、彼の役目はショウたちの力量を測るための検分。これも目的の一つでしょうけど、メインはケイヒの監視だったと思います。

サンザたちも呪文と呪文の間を縫って攻撃しようとしますが、一向に隙がありません。サンザが近づき難いなどと…相当な実力者ですね。

シンがやられてしまい、ケイヒの勝敗すら分からない中、サンザたちが非常に危険だと判断し、トドメを刺すことを決意。

ティルトウェイトの詠唱を始めた老魔術師…やっぱり強いですね。詠唱から発動への時間も短いのでしょう。危機一髪。何者かがティルトウェイトを無効化。

ショウの姿をした御老体でした。
彼は、かつてギルの迷宮で、サンザたちに食料や安全な玄室を提供してくれました。人の進化に必要なガーディアンズ(神?が見込んだ有能な人材。ショウやサンザ、ルー、シェーラさんら)を守ってくれる御方です。

その隙に、老魔術師はマロールで逃亡。ショウの姿をした御老体は、彼に何かをしたのでしょう。モヤ~とした物を出していました。

ル’ケブレスと鳳凰

ル’ケブレスはリルガミン国の守護神と、思われてきましたが、ル’ケブレスはホウライ国の守護神鳳凰でもあったのです。人の意識を投影しされて具象化したということ。つまり、A国ではAという神々を祀り、B国ではBという神を祀っているけれども、結局この世界の神は一つだけであり、国や民族によって具象化される形がそれぞれ違うということですね。

この神こそ世界であると。

私にとっては難しい話で、何度か読み返してぼんやりわかる内容です。

ショウたちを導いたのは、神ではなく「クサナギ」でした。
クサナギは当初、「刀」だと思っていましたが、そうではなく意志を持つものでした。クサナギを手に入れたショウは凄まじい力を手に入れ、ケイヒも同じく「クサナギのもとにたどり着いた者」として、強力な鎧を授けられました。

あっ!?

ケイヒの体を見たとき、手足の長さが日本人ぽくて上手く描かれているなと思いました。最近のというか、前からそうですが、どうしてもアニメや漫画ってキャラの足がものすごく長く成りがちです。妙に痩せていたり、やたらとボン・キュッ・ボンな漫画が多い中、このボディラインは絶妙です。それでいて八頭身美人は外さない。石垣環御大の女性キャラは本当に素敵です。

ケイヒはクサナギやこの世界に関することよりも、ショウを倒すことで頭がいっぱいです。人間以外のものに運命を定められるのは、まっぴらごめん、私の人生は私自身のものだと、言ってマロールで去っていきました。

ショウはクサナギと対話。
クサナギのもとにたどり着いたショウとケイヒのうち、器の大きさはショウの方が圧倒的に大きかったのでしょう。ケイヒはこの世界や神について、それほど強い関心を懐いていませんでしたかし、人間以外の者の言うことなんて聞いていられるかという態度でした。

ショウは、神の存在やこの世界について理解しようとしていましたし、神の話を聞きながら見事な相槌とピンポイントの質問をしていましたね。聞き手上手な姿を見ても、器の大きさを感じます。神としても、ショウ相手なので思わず饒舌になってしまったようにも見えます。

有限生命体は人間のように、生まれて死んで、人間に生まれ変わったとしても、記憶や知識は次の生命体に引き継げません。
無限生命体は時間的、空間的にも無限に存在することができる。生まれ変わることなく永久に一つの生として生き続ける…。

無限生命体が生き続けるためには、人の活力が不可欠。
異形のものたちが、人間の活力を餌に生きているという。

この辺の話が難しくてのう…。

世界・秩序・均衡・生命・精神・魂魄の全てが存在することに意義がある。その意義を守るために存在するのがガーディアン。

この問答は読んでいて、理解しづらく、SFC版ウィザードリィ5で色々なクイズを出されたときを思い出しましたワイ。

結局、世界の均衡と人類の進化のためにショウ達は、ガーディアンズとして選ばれた…という解釈でよろしいのかな?

神は、ショウにそれを託したいようですが…なんとショウは、

「俺はただ一人…一人の女さえ守れればそれで良い」

と。

ショウ…。゚(゚´Д`゚)゚。

やっぱりルーのことを大事に思ってくれていたんですね!
神に器を認められ、この世界やガーディアンズなどの説明を受け、他のRPGだったら「よし!俺がやる!」と、言わんばかりに勇者の自覚に目覚めるのでしょうけど、流石、石垣環御大!一味違う!

人間らしさというか男らしさと言うか、世界がどうしたこうしたよりも大切な人を守りたい。こっちの思いの方が強かったんですね。

これだけ思われたら、ルーも幸せでしょう。2人の結婚式を見てみたくなった。ホウライ国で結婚式をして、リルガミン国で披露宴がよろしいですな~。黒髪の男性と金髪女性、よいカップルです。憎み合っていた両国に平和が訪れる…。

これに関して…神の反応は!?

「それこそ同等であり、本道でもあるー」

そう!ルーを守るためには、世界そのものを守らなければならないということ。これからの戦いは世界を守る戦いでもあるはず。

イヅモへ

一方、リイナ、テツらもイヅモ行きを決意。
サンザはこれ以上2人を巻き込みたくない様子でしたが、テツとリイナの意志は固く、御老体も2人の意気込みを買い、鎧をプレゼント。

ケイヒ含めて、サンザ、リイナ、テツが授かった鎧は、ウィザードリィゲームで言うと聖なる鎧に匹敵するほどの鎧だと思います。そうでなきゃあ…ねえ?極上の鎧止まりでないことを祈ります。

鳳龍の秘密を省いてしまい、ちょっと駆け足のような形になってしまいしたが、鳳凰の塔のレビューはこれにて終了!

サンザは、コカトリスっぽい鳳凰と対面しましたが、アレルギー発症しなくてよかったです^^;

次はいよいよ…復讐鬼の城編です( ゚д゚ )!!

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