鳳凰の塔内部にはまだ行かずに、塔まで続く迷宮で腕ならしです。
ショウとサンザは、モンスターとの戦いに慣れているもののテツとリイナはまだまだ。
いわゆる経験値稼ぎです。実社会でも大切ですね。実社会では仕事、スポーツ、勉強と努力しても経験値がたまらない、反映されないことは多々ありますが、ゲームの世界では戦ったぶんだけ確実に強くなれます。
漫画ウィザードリィの世界も同様です。ちゃんと強くなります。
上の空で迷宮を徘徊して良いのかい?
しかし、ショウは戦いの最中にも関わらず、どこか上の空。
ヒダカミの街で出会ってしまったのです。かつてギルの迷宮にも居たであろうローブの男と…。ギルの迷宮では、彼らに食糧や水、酒をしこたま提供してくれた良いおじいさんでしたが、今回の男は姿形こそ若返っているようですが、彼の言動を見るにおじいさんと同一人物のようです。
神にすら近い存在であれば、ギルを倒すことなど可能。
しかし、自ら動かなかったのは、人間たち自らの力で未来への道を切り拓かなければならないからでした。彼らはショウたちガーディアンズとなれる人物を抜擢したに過ぎなかったということです。
自分たちの運命を弄ばれているような、苦々しい思いを抱いたのでしょう。
業を煮やしたショウはついにローブの男へ斬撃。
戦闘中にこんな回想をしていたものだから、ガスドラゴンのブレスを真正面から被ってしまいました。すぐに鳳龍の奥義で倒しはしましたが…。
サンザが「マカニト」を唱えろと指示したのに、まったく耳に入っていなかった様子。
ぱっと見、あまり大きなダメージを受けていないようです。これはやはりHPが高いからでしょうね。
ショウが殺られてしまったら、このパーティーは壊滅的です。誰が欠けてもいけませんが、ショウの命=パーティー全員の命と捉えても過言ではありません。
お次はファイアードレイクと遭遇!
グリーンドラゴン以上の火力を備えたドラゴン系の化け物です。
テツぅ!!!!
よっしゃあ!!
テツが活躍してくれて嬉しい!
対モンスターにも大打撃を与えてくれそうな、超でかい剣。
モンスターを倒して終わりじゃあない!
ナイッスぅ!
肩当てのトゲトゲぇ。゚(゚´Д`゚)゚。!
リイナに刺さったら大ダメージだぞぉ!
いや。大丈夫。
見よ!この反射神経!
敵の強力な攻撃が来ると察知したテツは、すぐにリイナをかばう。素晴らしい。騎士道精神です。
サンザがファイアードレイクにトドメを刺し、ショウはもう一匹と対峙中です。
すでにブレスを食らったにも関わらず、顔は綺麗。気の力でブレスの威力を低減したのです。
鳳龍烈風斬でファイアードレイクを始末しましたが、周囲の仲間を巻き込みかねない非常に危険な技でした。回りの迷惑を考えず、どうも最近ぼんやりしているショウに、ついにサンザの堪忍袋の緒が切れた!
殴りかかりましたが、すぐにリイナが体を張って静止。
リイナ…。
リイナを泣かせちゃいかん!
サンザが悪いんじゃなくて、ショウですよ!悩んでいるのはわかるけど、ここは戦場。ショウは戦なれしていますが、相当気を揉んでいるようですね…そんなにローブの男が気になるのか?それとも、ルーのことを想っているからなのか?
鳳龍の奥義を連発しているショウの肉体の消耗ももちろんですが、一番気がかりなのはメンタルですね。ちょっと…このモヤモヤパートは危険ですよ…ショウ自身は無事に済んでも、仲間が死んでしまいそうな感じです。
「俺のせいで…○○が…」
なんてことにならないよう祈っております。
シェーラさんが居てくれたらな…。往復ビンタをかましてから、ガッツリ説教してくれたはずです。やっぱり説教役は必要です。司教の説教ですからね。効き目抜群ですよ!
シャーラさんがおらんと、いまいちシャッキリせんなぁ…。
サンザにぶん殴られても、「親父にも打たれたことないのに!」って逆ギレされそうだし(冗談)。
「ふっ…目が冷めたよ…シェーラさん…」ってなったはず。
役立たずは蘇生させない
一方、女侍のパーティーへ。
女侍はケイヒという名前です。
彼女がリーダーを務め、パーティーは、彼女の命令に従うよう命令されています。彼女たちもまた、どこかの国から派遣されたのでしょう。
禿頭が言うには…。
- 俺にとって、100年ぶりのシャバ。
- ケイヒが寺院に収容されていた理由は自分の父親を殺したから。
なるほど…。
150年の時を経て、この世界線に来てしまったショウら4人でしたが、周辺の人々が彼らのことを聞いてもあまり驚かないのは、こういう事情がボツボツあるからですね。
私の想像ですが、
- 重犯罪者で死刑されたものの、遺体は処分されずに寺院に保存されていた
- 未来の危機を見越して、死んだことにしておいて、数十年、数百年先の後世たちにその人間を復活させる
日常ではないけれど、特例としてあったのでしょう。
100年前に死んだ人間が蘇り、ウロウロしていても、事情を聞けば納得してしまう世界観なのかな?
鳳龍家の血筋であるケイヒも、ショウに対する復讐か、鳳龍家の本家や分家などの派閥争いのために死体となり、来る日を待っていたのかもしれません。
おしゃべりをしている最中に、天龍らに襲われました。
そう、これも「ウィザードリィリ ルガミンの遺産」で有名なティエンルンです。敵キャラの経験値が極めて少ないリルガミンの遺産において、経験値6000をくれたティエンルンは美味しかった。
さて、ティエンルンの凍気に襲われモブ二人が死亡。
ツルッパゲはなかなかの強者です。侍にしてマカニトを習得済ですから、マスターレベルをとうに超えています。
凍気によってカッチカチになってしまった仲間二人…
「仮にも仲間じゃ!?」
とちょいイケメンの僧侶あるいはビショップらしき男が言いましたが、ケイヒは「捨て置け」と一言。
う~ん…動けないサイヤ人は必要ない!のパターンのやつ…。
これは…なかなかのブラックぶりです。
あいつ…蘇ったばかりだったのに…。ちょっと可哀想ですね。
帰りに死体回収するかもしれませんけど…魔物に食われている可能性も高いから、そのまま放置っぽいな…。
いかにも悪のパーティーというか、悪役感の漂う連中です。
「正伝」でもサコン率いる善のパーティーとロキ率いる悪のパーティーがありました。悪と言えど、余力があるのに死んだ仲間を迷宮内に放置なんてまずしなかったでしょう。無事に帰っても、その悪評はトレボー城下に広まるでしょうし、誰もパーティーを組んでくれないでしょうね。
ケイヒの仲間らは、ショウの鳳龍奥義の痕跡を見て「とんでもねえ化け物」を殺らなきゃ行けないのか…?と困惑気味。
鳳龍同士の対決を望んでいる様子。
ケイヒのパーティーにいるローブの男の存在が気になります。件のローブの男と同一人物なのか?それと…僧侶っぽい彼…、このパーティーの唯一の常識人っぽいですね^^;彼の今後の安否も気になります^^;
それにしても、ローブの男や神竜は神に近い存在ですが…死者を蘇らせることのできる人類も凄いですよね^^;若くて優秀な鳳龍の使い手をわざと殺し、寺院に安置。敵対関係にある傍流或いは本流の連中が老衰で死んだ頃に、その人間を蘇らせる。年を取らずに復活できるわけですから、まるでタイムスリップです。
レビューに合わせて一話ずつ読んできましたが、面白くて…鳳龍の塔1巻を読み終えてしまいました。2巻目に行きたいけど…我慢中です^^;
コメント