「アンの友達」(第4赤毛のアン)の巻末解説に感動して 備忘録

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「ロミオの青い空」は放送終了から27年が過ぎても今なお熱い名作です。原作黒い兄弟は、1941年にスイスで発行されました。ファンアートは次々とネットにアップロードされ、ファンにとっては描いても描ききれない、語っても語り尽くせない名作となっております。

「ロミオの青い空」に登場するアルフレドは主人公ではありませんが、彼が残したメッセージ、散り様、生き様はファンの心に深く刻まれました。

是非とも、名台詞とともに振り返ってください。

さて。

赤毛のアンは1908年6月が初版発行。

赤毛のアンには名台詞、教訓がたくさんあります。
「アンの友達」は、アンの周囲の人々の愛情物語です。30後半、あるいは40を過ぎた男女が、昔の愛を結局忘れられず、かつての恋人とよりを戻して結婚する話。親子の絆などなど。登場人物の名前はとても覚えられなかったものの、面白い短編でした。

赤毛のアンは長年、幅広い年齢層に愛されているのがわかる解説。

訳者村岡花子さんの解説より抜粋。

この本はいまなおあとからあとからと版を重ねているのだから、ベスト・セラーとかグッド・セラーとかいうものの本質をそなえている作品なのである。
全国のアンの愛読者たちから私は手紙をもらう。「アン・ブックスを紹介してくだすってありがとう」と感謝される。そしてときどき「私の心に映るアン」というような絵をおくられる。
小学生、中学生、最も多いのは高校生、家庭婦人、若い勤労女性と、「アン・ブックス」の読まれている範囲はすこぶる広い。
昨年の秋、名古屋の金城学院大学PTAへ講演に招かれた。講演のはじまる前だったが、一人の美しい中年の女性が「ここの学生の母です」と名のってこられて、一枚の水彩画をたずさえて、「娘が読んでいる『赤毛のアン』をちょっとのぞいたら、すっかり好きになって、あとをあとをと待っています。私は絵を趣味としているので、自分の心にうかんだアンのイメージを描きあげました」と言ってその絵をくだすった。「じつはこの間、個展をひらきましたので、出しましたらたちまち売れてしまいましたので、これはその後同じようにもう一枚、描いたものです。名古屋へおいでなる日のために描いてお待ちしていたのですが、個展で売れてしまいましたので、最初の作品でなくてすみません」とのこと。趣味で絵をとは言っておられるが、毎年個展をひらかれるのでは、すでに単なる「趣味」以上である。田中八重子さんという美しい夫人であった。
それにしても、夢多いアンのイメージのいみじさ…田中八重子夫人の心の園にこのアンは、こういう目をしておどりまわっているのである。「赤毛のアン」は様々の人々の心の中にさまざまの影を投げかけている。

引用:アンの友達 赤毛のアン・シリーズ 4 (新潮文庫)

現代にも通ずるものがありますよね。
ここまで愛される赤毛のアン。

個展を開くことは、並大抵の人ではできませんが、現代であればHPを作成して自分の作品をアップしたり、SNS等を利用して発信することは可能です。

赤毛のアン…、いや、アンだけではありません。『若草物語』『黒い兄弟(ロミオの青い空)』『小公女(小公女セーラ)』『トム・ソーヤーの冒険』などなど…、時代は変わっても後に続く次代のファンたちがいること。また、ファンに支えられながら、多くの名作たちは生き続けていくのだろうと感動し、また、安心致しました。

この解説は今まで読んだ本の解説の中で、一番心に残り、感動しました。とにかく嬉しい気持ちでいっぱいです。

もちろん、赤毛のアンだけではありません。今のネットを見れば一目瞭然。多くのファンアートがたくさんアップされています。「世界名作劇場」制作陣が選んだ名作たちは、時の流れを感じさせることなくファンの心に息づいています。

田中女史のような方々が、今もたくさんいらっしゃいます。ファンアートを見るだけでも十分幸せなのですが、今はSNSで相互交流も可能な世の中になりました。「赤毛のアン」などの名作はずっと語り継いで行きたいものですね。

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