家なき娘 ペリーヌ物語

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世界名作劇場「ペリーヌ物語」の原作、家なき娘のレビューの続きだ!

しばらくぶりっす・・・。もうすでに読了済みなんですけどね^^;

前回までのあらすじ

父が亡くなり、ペリーヌは母とともに父の生まれ故郷であるフランスの「マロクール」へ向かっていた。パリに着いたものの、母親は病気。母の治療費を捻出するため、写真撮影機具、箱馬車も全て売却しましたが、母の治療費や生活費を賄うのは困難でした。そして、長年苦楽をともにしてきたロバも売却…。

努力の甲斐も虚しく母は死去。

手元にはほんの僅かな現金。なけなしの5フランのみ。これからマロクールへの旅の準備のため、パン屋でパンを購入しようとしたら、パン屋の女将に5フランを奪われてしまう。

徒歩でマロクールへ向かいましたが、悪天候、飢えと渇きに襲われ、途中見かけた農婦たちは揃いも揃ってド外道。「畑の手伝いをさせてください」と頼み込むペリーヌを見るなり「警察通報するぞ」と一言。

ギリギリまで生きるための努力をしましたが、ついに力尽きたペリーヌ。
そこへ、ペリーヌのロバを購入したクズ屋のルクリが通りかかり、ペリーヌを救出。九死に一生を得ました。

ルクリの助力も有り、無事マロクールへ到着したペリーヌ。
同い年のロザリーと知り合い、自分の祖父が経営する工場の工員として採用がほぼ決定。
ずっと会いたかったお祖父さん。でも、両目が失明していて、何も見えません。ペリーヌは一度もお祖父さんと会ったこともないし、目の見えない娘から「私はあなたの孫娘です!」なんて伝えても、財産目当ての小娘と思われてしまうに違いない…。

ようやくたどり着いたマロクールで一息着いたものの、今後を思うと絶望してしまうペリーヌ。すでに亡くなった母と、精神世界でコンタクト。勇気づけてもらい、前進していくことを心に決めたのでした。

悪臭漂う共同部屋

ロザリーの祖母が経営する下宿先に泊まることになったペリーヌ。
家賃は激安で6人の共同部屋ですが、今までの野宿と違って、屋根もあればベッドもある。段違いの待遇です。

しかしですねえ…この部屋、とんでもなく臭いんですわ…💩

ペリーヌが言うように、パリで暮らしていた掘っ立て小屋の悪臭に耐えられたのだから、耐えられるであろうと我慢をきめこみます。

レディーの部屋で悪臭はちょっと引くよな…。同室の子たちが入ってきましたが、15歳の娘と他にも恐らくティーンエイジャーと思われる子が数人。体を洗わない思春期の臭いは確かにドギツイ!貧困層では入浴の習慣とかあまりなく、一定程度の生活水準を持つ人々でさえ、きつい匂いにはドギツイ香水をぶっかけるのが常ですから…。

おめかししている娘さんが居たけど、こんな部屋に居たら服にも臭いが染み付いちゃいそう。

娘たちが雑談に花を咲かせる中、ペリーヌは全身を耳にして噂話を吸収。

工場長のタルエルが相当な嫌われ者であることがわかりました。普段、生きの良い女工たちもタルエルの本名を出すのを憚ったり、彼に対する不平は遠慮がち、用心深く、偽善的な感じになっている様子を見て、ペリーヌはこの人物はみんなから恐れられていると理解しました。

何度も書いていますが…ペリーヌは13歳ですよ…。

私が高校時代から今まで、アルバイトや就職で、務め初めの頃、こんなにアンテナを張らずにボサ―っと過ごしていたので、ペリーヌのコミュニケーション能力には敬服するばかりです。工場で生き抜くためには必要ですものね、人間関係、上下関係…。見習うことにします。

私がやったのは、学生時代、大手加工肉工場でバイトしていた時、おばちゃんたちにブルボンのお菓子を時々振る舞う程度でした。これやっとくだけで、バイトはうまくいくぜ!

ペリーヌたちが寝ようとすると、階下で同室の娘と思われる者が酔っ払って叫んでいたり。
飲んだくれ、悪臭。散々な環境のため、だったら野宿のほうがマシだと思うほどに。

飲んだくれを罵倒しまくる同室の女達。
凄まじく民度の低い人達です。

この回では、とにかく「悪臭」「臭い」「酷い臭い」と書かれており、ひたすら下宿先の臭いについて描かれています。

ペリーヌは眠りましたが、翌早朝、部屋を飛び出して散歩をしていたら、狩猟小屋を発見。

シダの布団、葦のふかふかとした壁。共同部屋のような悪臭もない、この小屋に住むことを決意しました。

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