ルクリとの別れ!そして、ロザリーとの出会い

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ペリーヌがルクリに助けられてから1週間が経ちました。

ほうぼうの村を回り、ペリーヌは「屑屋(廃品売買)」の仕事腕もルクリに買われ、屑屋を一緒に切り盛りしないかと誘われました。

「屑屋の商売にはうってつけのいい声をしている。あたしと一緒ならあんたも不幸せにはならないだろう」

ペリーヌは丁重に辞退しましたが、ルクリは食い下がります。

「パリカールと別れないでいられるし」

揺さぶりをかけますが、ペリーヌは再度丁重に辞退。親戚、つまり工場を経営しているお祖父様に会いに行かなければなりません。それが、亡くなった母親の遺言でもあります。

「なら、行きな。だけど、せっかくいいチャンスをもらったのに残念なことをした、と、いつか後悔したって、それは、あんた、身から出た錆だよ。」

「あなたのことはこの胸にに刻みつけていつまでも忘れません…」

ルクリは若干捨て台詞のような物言いでしたが、根はものすごく良い人ですし、それだけペリーヌが優秀な人材である証拠です。読んでいても不快感は全くなし。

ルクリはへそを曲げずに、途中まで馬車で送ってあげ、そのあとのペリーヌの旅の段取りも整えてあげました。

命の恩人のルクリ。またいつか登場してくれないかな。

マロクールへ

ルクリと過ごした数日、ペリーヌはしっかりと身繕いを完了させておりました。
スカートと上着を繕い、継ぎ当てをし、古着から良いところをとって肩掛けをつくり、肌着を洗い、靴を磨きました。川で体を洗ってリフレッシュ。服は傷んでいても、清潔感あふれる美少女に復活。

この時のペリーヌは自分の強さを実感していた―

試練を乗り越えて得た自信。
諦めずに頑張り抜いたから困難に打ち勝てた。この先どんな辛いことがあっても、きっと勝てるはずだ。必ず勝てる。そう信じる資格が私にはあるのではないか?

最も辛く危険なことはやり遂げたのだから―

私も開幕から今までそう思いながら、ずっと読んできたんですが、予想を上回るほどの不幸の連続なので、上のような文言が出てきてもイマイチ安心できないのです^^;

それにしても、この強さたるやすごい。13歳の女の子ですよ?
女の子は男の子よりも精神年齢が高いですから、ペリーヌはもう18歳以上の精神年齢かもしれません。いや、考えようによっては成人顔負けです。

ピキニ―駅に到着。

そこでは父から聞いていた風景が広がっていました。釣り人がたくさんいる沼、泥炭坑、赤い瓦屋根の村…全て父から聞いただけなのに、全て記憶しており風景も想像通り。

記憶力、想像力もたくましい。今度、ペリーヌのステータスとか作ってみたいほど。

さて、途中で大きなかごを持った女の子と遭遇しました。
その女の子もマクロールへ向かうとのことで、ペリーヌはかごを持つのを手伝ってあげました。

彼女から様々なことを聞き出しました。

  • 彼女はカヌチエール(糸巻き取り機)で働いている。
  • 日給は10スー。難しい仕事ではない。
  • 工場は常に人手不足のようで、誰でも雇ってくれそう。
  • 彼女は両親がすでに他界。おばあさんと暮らしている。
  • そのおばあさんは「フランソワーズ」と言い、ペリーヌの父エドモンの乳母であった。

ペリーヌは巧みに女の子から情報を聞き出すのですが…ここでまたペリーヌの頭の良さというか、強かさが光ります。

なんとなくおしゃべりするふりをしながら、目的を相手に悟られずに上手にぼかした質問をした…。

艱難辛苦の旅を続け、両親を亡くし、多くの修羅場をくぐり抜けたペリーヌにとって、同年代の小娘など掌で転がすほど容易い。

普通であれば、父の乳母の孫であるということで、ペリーヌは親近感を覚えて一気に仲良くなろうと思ったり、父のことも全て話してしまうはずなのに…。自制心も強い娘なんだよな…。

彼女の名前はロザリー。
ペリーヌは後々のことも考えて、自分の名前を言いたくないので「オーレリー」と名乗ります。

このあたりも本当に用心深い!「鬼の哭く街パリ」でのギヨ園での日々、パン屋のババア、同年代のチンピラ農婦を相手にしたので、かなり学習しております。まったく抜け目がないぜ…ペリーヌ!

更に、ヴュルフラン家の内情を聞き出すペリーヌ。

  • ヴュルフラン社長の息子エドモン(ペリーヌの父)が家出したため、後継者問題が起こりそう
  • 社長の兄の息子テオドール、社長の姉の息子カシミールが後釜を狙っている

話は一段落したが、ペリーヌはまだ聞きたいことが山ほどありましたが、ここでもうまく相手のタイプを見抜きました。

心のなかでは、ロザリーは口の軽い人らしいから、じきにまた話を続けるだろう、と思っていた。その通りになった。

口を割らせるのが上手い^^;
13歳くらいの女の子って、この程度の駆け引きをするのだろうか…?男の子の場合、何も考えていない場合がほとんどなので、駆け引きできないと思います。というか、自分がそうでしたから^^;

ロザリーは自分の身内の話、祖母が宿屋を経営していることを話し、週28スーで住んでみないかとペリーヌに話を持ちかけました。

6人部屋でありますが、現在ペリーヌは身を寄せる場所もないのでここに泊まれるのは渡りに船。宿も見つかり仕事も見つかりそうです。

ここから一気に上昇気流に乗りたいところ!

ペリーヌの芯の強さは十分知っているけど、コミュニケーション能力も非常に高いな。
ロザリーも良い娘でしょうね。口は悪いけど、元気で明るく人懐っこそう。ペリーヌは口にこそ出さないものの、父の乳母の孫ということでかなり安心していると思います。

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