漫画ウィザードリィ外伝 召喚の書レビュー⑤終

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いつも貴重な情報を提供してくださっているフォロワーのソルバルウさんからとんでもなく素晴らしい贈り物を賜りました。

サクヤ様に向けて放たれた鳳龍虚空斬!
サクヤ様が大事に抱えている召喚の書を狙ったと思われる一撃。しかし、そんなことは果たして可能なのか!?誰もが不安に思う中…奥義が炸裂した!

焚書

決まった!

本だけにぶち当てた!

「人が…存…在…限…り…我…不…滅」

「バ、バカな―」

召喚の書がなくなっても、欲深い人類が存在している限り、心の澱となって異形の者達がこの世に現れ続けるので無駄だよと言いたいのでしょう。

そのたびにガーディアンズが登場し異形の者達を滅する。それでいいじゃない。

っていうか、頼むよ!異形の者達、また出てきてくれよ!
石垣環御大の漫画の続編が見たいんだ。

ゲームのウィザードリィ1~5,ゲームボーイの外伝シリーズはもちろんのこと、「異形の者達が人間の欲望の澱」を喰らいつつ成長というのは、WIZ6にも当てはまりそうですね。

7,8は別の惑星だけど…、惑星を問わずに人類が居る場所に澱ありです。

召喚の書こそ焚書しましたが、ゲートは開いたまま!しかも、サクヤ様は召喚の呪文を唱え続けている。間に合わなかったか…サクヤ様を斬る以外に止める方法はなさそうです。

狡猾なり!異形の者ども!

「やむを得ぬ―」

フィルが刀を振りかぶり、斬りかかる素振りを見せるとマナさんが止めに入る。それは、サクヤ様の意志が感じられたからです。

  • こんな道を開いてはいけない。
  • 継承者はこれからマナであると…。
  • 私を殺しなさいと…。

サクヤ様は充分気づいていたのですね。この道が開けてしまったらどうなることか。魑魅魍魎たちの姿…それもグレーターデーモン以上の連中がひしめいていたのを目の当たりにしてしまったのかも。

サクヤ様の一族はやはり本物の司祭の一族です。
魔力や召喚能力だけではない。身を挺して人類のために自分を犠牲にする。
異形の者達の恐ろしいところは「人を見る目」があることです。今回の「召喚者選抜」は、彼らにとってかなり難しい条件であったはず。前回は、ギルという澱の塊のような人間がいたので、探しやすく、かつガーディアンということを差し引いても利用価値があった。一方、サクヤ様はウィザードリィ的に言うと「善」の性格。善と言っても一般人の善とは比べ物にならないほど透き通った善だったと思います。

司祭様のような方ですから、鍛錬に鍛錬を重ね欲望を抑え、善行を重ね、村の中では公人として振る舞ってきたはず。そして、これは私の勝手な想像ですが、彼女は純潔を守って来たと思います。そんな人間を選び出し、闇に染めた異形の者達の恐ろしさ。

異形の者達がサクヤ様の村から漏れ出すまでに、相当な時間をかけて洗脳をしたはずです。執念深さと周到さを見ると、ギルを操った時よりも異形の者達はずる賢くなっています。

「フィルさん…刀を」

先程までサクヤ様を斬る気満々だったフィルですら、ためらってしまうほどのサクヤ様の思い。いや…サクヤ様を斬るのは賛成ですが、それを妹の手に委ねることに、ためらいがあったのでしょう。

サクヤ様の最後

フィルの刀を持ってサクヤ様へと突進するマナさん…。

姉との楽しい思い出が蘇る…。
平和な日々もあったんだ。

姉妹の仲は非常に良かったんだな。マナさんも良い子そうだし…。

辛ぇ。゚(゚´Д`゚)゚。

お姉さんを一突き…。

仲良しだった姉を殺すなんて、姉の命令とはいえ、人類の未来のためとはいえ苦渋の決断でした。気弱そうなキャラでしたが、本当に強い娘です。゚(゚´Д`゚)゚。マナさん!

火災のため崩れ始める寺院。
マナさんも放心している場合ではありません!逃げないと!

「行くぞ!愚図愚図するな」

ああ!?

「来い!」

もっと優しくせんかいっ!

それと、「グズグズ」を漢字で言うな!カタカナで言われるよりも頭にくるんだ。キャンも言っているけど、もっと優しく出来ないのかねぇ…この堅物の純潔エルフイケメン旦那は!

でもなぁ…マナさんは見た目以上に図太いのか、精神的に相当参っているので誰かにすがりたい心情なのか、フィルに手を掴まれてちょっと意識し始めたような気がして…心配になります。

くっ…どうしてフィルがモテるんだ…。
ホビット忍者に、女皇持ちのチート将軍だから、種族的にもフィルしかいないか…。

4人はマロールで脱出。

世界が滅ぶまでは

本当だ。すんごい山火事だ…。山火事どころか山脈ごと全部持っていかれてる…。

あのう…囚われていた可能性があった村民たちの救出はいったい…^^;?

「原因究明と住民の救出が私達の任務だ」って…フィル言ってたじゃない!

「いつまで泣いている」

え・・・?

「生きていれば何とかなるんだ。泣くな」

いや…。
いくらなんでもそれは手厳しくないか…?フィルよ?

一人ぼっちですよ!?姉だけじゃない、幼馴染、友人、他村民たちは助かる見込みなしだったでしょう。

自分の姉を殺し、異界とのトンネルを封鎖したマナさんに対して、その口の聞き方は…。黙って抱きしめてやるのが漢なんじゃないかな!?フィルは心の底では「お前ら姉妹がこんな厄介事を持ち込んだから、わざわざタカマ村くんだりまで…」とか思ってんじゃないだろうなっ!?

労ってやれよ…。

「魂が不滅というのならば俺も何度でも蘇る」

ショウが言うとかなり現実味がありますね^^;実際、死にかけ、どころか心停止してからも蘇った実績ありますからね。

とはいえ、外傷によるダメージに対しては無敵の強さを誇っていても寿命には勝てません。せいぜい100歳。

「守護者の一人として―異形の者にこの世界を自由にはさせぬ―この世界が滅びるまで!」

守護者だけど…この血筋が狂王トレボーに繋がるから世の中わかりません。人類の進化を追い求めている途上に出現するのが、トレボーやら異形の者達。結局、人類は自分たちの生み出した澱(異形の者達)と戦い続けなければならない宿命なんですね。

だからこそ…漫画ウィザードリィシリーズの続編を見てみたいんだ( ゚д゚ )!

それと、ショウの最後のセリフ「この世界が滅びるまで!」が気になります。

言われて思い出すのが、WANDSの曲で「世界が終わるまでは」です。

世界平和を守る主人公が、めったに口にするセリフじゃない気がします。少なくとも私はあまり見たことがない。大抵は「ロードスの平和は俺が守る!」など、世界をずっと守り続けようとするセリフが締めです。石垣環御大独特のセリフ回し。そして、伏線を感じさせる一言でもあります。

おわりました!

漫画ウィザードリィ外伝召喚の書、思い切り堪能できました!
召喚の書をくださったソルバルウさんに改めて御礼申し上げます。

1話完結のショートストーリーなのに非常に濃厚な作品でした。ソルバルウさんが何度かおっしゃったように、「「召喚の書」は「ギルの迷宮」上梓直後なのに、その後の外伝のストーリーとり整合性が取れている」こと。

御大のストーリーテラーとしての才能を感じます。

悪役にライカーガスを抜擢したも良かったです。御大はライカーガスを外伝本編の最終章に持ってこようと最初から考えていたのでしょうね。デーモンロードは大物過ぎるし、マイルフィックやグレーターデーモンが人語を話すのは違和感があります。デルフは人語が話せても、所詮は石像の悪魔。身動きがほとんどできず、表情も変わらず追い込められていても表情からはまったくわかりません^^;何より小物ですしね^^;

御大の気力と体力さえあれば…。
当時のマネージャーたちがしっかりしていれば…。
ファンレターがしっかりと御大の元に届いていれば…。

外伝の続編もあったかもしれませんね。
歴史にifは禁物とはいえ、ifで楽しめるのが趣味の世界です。
「復讐鬼の城編」の完結後、女皇ルーが諸国を平定していく最中、異形の者達を操る国が登場したり。

そんなストーリーがあってもおかしくありませんでした。
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