世界名作劇場最大トーナメント Bブロック二回戦第二試合 ポルフィVSナナミ

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注意書き

この記事はキャラ崩壊、無茶苦茶な作り話です。世界名作劇場のキャラが改変されるのが嫌いな人は、すぐにブラウザを閉じるか、ブラウザバックしてください。

まずは、

動画だっ!

あざーっス

「明日はナナミさんとの闘いかぁ…緊張するなぁ」

ポルフィはホテルの1階にあるエレベーターホールで、上階へ行くエレベーターを待っていた。調整はほぼ終わった。あとは部屋で音楽を聞くなり、本を読みながらゆっくりしよう。

「お?お前は…確か…ポルフィ…だったな?」

酒臭い。

「あ、シトロンさん、おつかれっす」

BSで放送された世界名作劇場出身であるポルフィは、後輩も後輩だ。シトロンは90年代の大人気アニメ「ロミオの青い空」に登場した悪役だ。クソのような人間性だが、先輩であるのは確かだ。気に食わないからと言って忌避するわけにはいかない。

「ちょっと入用でよぉ」

「何スカ?自分に何か用スカ?」

「酒が切れちまってよ~。金くれよ!ファイトマネーしこたまもらったんだろ?」

「いや、自分そんなに持ってないッス。昼間からお酒は体に良くないっスよ」

ポルフィは断ったが、それでもシトロンはしつこい。

「まあ、いいや。アルフレドのところにたかりにいくか。あいつ、貴族みたいでよ。酒代くらいはくれるだろう。ぎへへへ…」

「アルフレドさんのところへ行くんスカ?」

ポルフィは、ロミオの青い空も視聴済みだし原作も読了済みだった。機会があれば、アルフレドをいじめ倒した「シトロン大先輩」にプレゼントをしたいと思っていた。そのためかついついシトロンを睨みつけてしまった。

「なんだぁ!?その面ぁ!?煙突掃除をなめんなよ。これでも若い頃は腕っぷしで鳴らしたんだ。俺が若けりゃ、こんなトーナメントいただきよ」

「ほんとっスカ?」

チーン!

エレベーターが到着した。2人はエレベーターに乗り、扉が閉まるなり、シトロンが強烈な右フックをポルフィの顔面に御見舞した。ポルフィはすぐに右フックで返す。更に左、右!無言の殴り合いが始まった。エレベーター内に響き渡る骨の音、殴り飛ばされ、エレベーターの壁に背中を打ち付けられるシトロン。

ごおおおおおんっ!

「なんだぁ!?この音?」

6階でエレベーターを待っているホテルマンたちは不審に思っていると、エレベーターが到着した。

チーン。

「ひいっ!?」

エレベーターの扉が開くなり、顔面が血まみれになったシトロンが倒れ込んだ。

「あざーっす。シトロンさんのおかげで、ショートレンジからの打撃の練習になったっス」

ポルフィは涼しい表情で、ボクシングのシャドーをしていた。
調整は万全だ。

ポルフィVSナナミ

「青コーナーより、ナナミ・シンプソン選手の入場です!一回戦は大先輩であるアン・シャーリーを撃破。原作は時代を超えて読み紡がれている名作中の名作、世界名作劇場でも大人気のアンを屠ったナナミ。なんとしても勝ちたい。なんとしてもトーナメントで優勝したいんだ!今回も召喚獣『ティコ』を目にすることができるのか?チャームポイントの豪剣で敵を一刀両断だ!七つの海の断頭台、ナナミ・シンプソン!」

『新興勢力のポルフィ君か…全くもって未知。ただ、マルコ先輩を倒したってことは事実。マルコ先輩に色々話を聞こうと思っていたのに、どこ行っちゃったんだろ?』

ナナミが考え事をしているうちに、ゴングが鳴ってしまった。

ポルフィ「少し休憩しよう…(略)」

ナナミ「どんだけ休めば気が済むのよ!あんたは!手加減なしよ!」

もうね、開幕のやり取りだけで笑ってしまう。ほんと、上手いよなぁ、セリフの挿入。

実況「ゴングが鳴ったぁ!ポルフィ選手、いきなり斬りつけたぁ!巨大な豪剣を持っているナナミ選手にはできない芸当だぁ!ナナミ選手が頭から落とされたぁ!一体何が起きたんですか?エミルさん?」

エミル「目で追うのがやっとだった。おれの目にも!若草物語ナンとジョー先生の武闘派である、エミルでも!ポルフィは両足でナナミの頭を挟んだのです。そのまま地面に叩きつけるかと思いきや、直撃寸前で体を切り替え、パイルドライバーに移行したのです…恐ろしい男です。可愛い女の子相手に、一切手加減をしていない!」

実況「ご覧になりましたでしょうか?ポルフィ選手のこの狂気!この殺気!BSで世界名作劇場を支えただけの男でありますっ!」

エミル「ナナミ、立ち上がるもまたしても剣舞の餌食に!炎のオーラを身にまといつつあるポルフィ選手、連続攻撃が止まらない!このまま押しきれるか!?」

エミル「いや、ナナミ選手、右腕一本でボディ、顔面へのフックを決めたぁ!これで終わらない!襟首を掴んで赤黒いオーラでふっとばす!切り払いも見事!ポルフィ選手の背後に回っての斬撃!宙に打ち上げてからの連携が鬼畜過ぎる!最後はボディーブロー!」

実況「沈んだぁ!ポルフィ選手KO!!」

第二ラウンド

ポルフィも良い戦いをしていた。パワー差で押し切られるシーンが目立ったので、序盤から奥義を発動!

防がれた!

が、そんなのでめげない!

「満タンですかぁ!?」

上空へと舞い上がり、ナナミめがけて剣を突き刺す!

これも防がれた!

ナナミのガードの固さよ!
一発で倒そうとするな!足払い、蹴り技、斬り攻撃の連携で削る!顔面への前蹴り!切り払い!

いい勝負です!ナナミも負けていない!豪剣のぶん回しがものすごいダメージ!ナナミは足元をすくわれることが多い!

今度は剣でもって、足払い!

ナナミダウン!

何っ!?

ズボンだけが弾けとんだぁ!!こんなパターンがあったのか!?

下着…じゃない!

エミル「初見でも一目瞭然であります。水着です!白っぽい色の水着であります!」

最終ラウンド

エミル「どう見ても水着です!下着だったら恥ずかしくて、スペアのズボンを履いてくるはずです。履いてこないということは水着なのです!」

エミルのフォロー。

ナナミの姿からは全く卑猥な印象は受けない。流石名作劇場のヒロインだ。美しい。いやらしさを微塵も感じさせないっ!

開始早々、ナナミは回り込んでラグナブレードを炸裂。

「ドカンと一発ぶちかましてあげるわ!」

気合の入った重い一撃が、1発、2発とポルフィに打ち付けられる!
ポルフィのゲージは一気に黄色に!

しかし、このままで終わるポルフィとは思えない。

奥義が来た!

「予想通り!」

強力な一撃を受けてすっ転ぶナナミ!

シャツが千切れとんだ!

会場からは「おおぉ…」という感嘆の声があがった。

更に追撃の大技を御見舞するが、これは防がれた!
この技が決まっていたら、ナナミはやられていたかもしれない。

ナナミのブラスト・アッシュ空振り!無防備になったところを大斬撃からの大車輪!

もう、体力はお互い五分五分!
ポルフィも強い!

実況「五分五分の闘いに飽きたのか?ナナミが面倒くさそうにポルフィを踏みつける!」

「飽きたよ、疲れたよ、もう帰ろうよぉ~!」

エミル「いや!踏みつけではありません!頭突きです!可愛い女の子が頭突きってなんだか萌えますね!」

KO!

「あたしの水着姿がプリティー過ぎて照れちゃってんの?ちょっと、あたしから目をそらしたわね」

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ぶははは!

下着ではなく水着!ナナミがそういうのだから間違いない!

上手い!セリフを見つけてくるのは本当に大変だと思います。頭が下がります。

実況「これでいいのかっ!?」

エミル「良いんです!」

動画を見ようぜ!

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