トレボー城は5カ国連合軍に包囲され、危機を脱するためワードナへ5カ国連合軍を蹴散らすことを要請しました。
ワードナ自ら手を下すわけではなく「古の者共」を復活させました。
側近にはヴァンパイアロード様。
「あの者共を解放すると!?」
びくっ!と後退りどころではなく、バックステップまでしてしまうヴァンパイアロード様。
ビビリ過ぎだぜ!
古き者共の復活
「しかし竜族、巨人族などならまだしも…悪魔族は……いかにこの私と云えども制御は…」
ドン引きし、怯えております。
悪魔族と言ったらマイルフィック、グレーターデーモンなど呪文がほぼ効かない連中ですから、ヴァンパイアロード様が怯えるのも無理ありません。
「ジルワン」を唱えられたら粉微塵になってしまうのが、ヴァンパイアロード様の悲しい性なんです。
「悪魔族らが渡来種だからか―――?この世界の最古参のおぬしでも手に余るか?」
「は、はっ。申し訳ございませぬ」
自分の弱さを心得ているヴァンパイアロード様も悪くはありません。
物語の後半になったら、主人公勢の味方になってもおかしくないビジュアル。悪魔族って渡来種なんですね。確かに「ゲゲゲの鬼太郎」でも、同じ妖怪とは言え「バックベアード」などの西洋妖怪は妖力も強く極悪でした。和風スタイルの妖怪が大好きだったのに、急にヴァンパイアや魔女らが出てきて、若干興ざめたような…幼少期の記憶があります。
役に立ちそうだからと言って召喚してしまうと、在来のモンスターたちにも被害が及ぶかもしれない。お優しいヴァンパイアロード様はそこを心配しているのです。
空間を切り裂いてやってきた、魔族の王マイルフィック!
後に、「リルガミンの遺産」のアークデーモン、「ウィザードリィ5~災禍の中心~」でアークデビルら悪魔系のボスが登場しますが、やはり総大将はマイルフィックだと思っています。王たる風格はやっぱりこいつです。
ヴァンパイアロード様も緊張と同時に怯えてもいる様子。自分と自分の制御できるモンスター共では、不十分なのか?私が嫌がる(怖がっている)悪魔族を召喚しやがって~!と不満のか?
イケメンヴァンパイアはこの後、ワードナに対して何かやらかすのでは?と思わせる伏線です。
モブ兵VSモンスターたち
5カ国連合軍を倒すため、悪魔族も含めたほぼすべてのモンスターをこの世界に送り込んできました。
野営地を守備する兵士たちも、異様な悲鳴を耳にしたはずなのに、
「気のせいだよ、気のせい!」
と、見張りらしからぬ気の緩みよう。ちょっとした異変に敏感に反応しないといけないのに、見張りの意味が全くない^^;
同僚と思われる兵士が近づいてきたら、なんとワーベアへと変身!
でかい!!
ワーベアにあっという間に屠られる戦士2名。戦争、闘いの素人としか思えないモブ兵士でした。レベル2,3程度の輩でしょうな。
生前のモブ兵士が言っていたセリフで、
「そうだな。まさかな。いくらトレボーでもな…」
トレボーと云えどもまさかモンスターを戦争に利用するわけないだろう。ということを言いたかったのしれません。
「ロードス島戦記」のマーモ軍が、ゴブリン、コボルド、トロルを始めとするモンスターをかき集めて「妖魔兵団」を結成して戦争に利用しました。
Wizの世界でも同じ手段で戦争に利用した国があったのかも。
獣人系や昆虫系などは利用できないとしても、コボルト、オークあたりは利用したんだろうな。
他の陣営でも、地中から巨人族らが飛び出してきて野営地はてんやわんやの大騒ぎ!
「石の中へのテレポート」ならぬ「土の中へのテレポート」を食らったポイズンジャイアントらは複雑な気分だろうな^^;
不満はすべてモブ兵士共にぶつける!
強力な毒ガスブレスで陣地を蹂躙!
ポイズンジャイアントって厄介だけど「マカトニ」で消えてくれるし、経験値が高いので大好きです。ビジュアルもカッコいいですしね!
ポイズンジャイアントはほのおをふいた!
- レベル3ファイターに40のダメージ!レベル3ファイターはしんだ!
- レベル3ファイターに40のダメージ!レベル3ファイターはしんだ!
- レベル3ファイターに40のダメージ!レベル3ファイターはしんだ!
他の陣営でもモンスターどもが大暴れ!
トロル、メデューサリザード、ファイヤードラゴンたちも!
為す術なく屠られていく人類。みんな持ち場を離れて逃げ出してしまいました。そりゃあ「わ~!」「ひぃぃいい!」ってなるよな。
レッサーデーモンにガスドラゴン、そしてゴーゴン。人間たちがブレスで焼きはらわれていく!
5カ国連合の大兵団はあっという間に壊滅。抵抗する暇もありませんでした。
闘いというよりも一方的な力に打ちひしがれ、蹂躙されただけでした。古き者共の力を借りて戦に勝利した…などという事が広まったら、それこそ大変なのでしょう。
「やめんか!」
と制止するトレボー軍の将校と思われる人物。
そうです。トレボー城塞はこれから忌まわしい土地になっていくのです。魔術師のじいさまが勝手に城外に大迷宮を作り上げて引きこもる。悪魔族も従えられるほどの力を持ったワードナが、なぜ迷宮にこもり続けているのか?
地上の征服などやろうと思えばいつでもできます。トレボーに協力した真の理由とは?様々な疑問と伏線が読者を虜にしていく展開!
石垣先生…本当に名作ですぞ!
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