ショウ、サンザ、リイナ、シェーラ、テツら、コウリュウ軍残党は寺院に立て籠もっていましたが、ショウはたった一人で城門を出て迎撃。
敵の数は5000人です。
ラハリトや剣圧などで圧倒していましたが、なんせキリがありません。
修羅になるだと…!?
気を練りながら、回想するショウ。
戦で得たものはろくなものがない。
実母と優しい異母兄を失い。
残ったのは実父への憎しみのみ。
戦で得たのは孤独、そして、人殺しの技。
戦で得たものは戦に帰す!
そうか…。
戦って誰にとってもそんなものですが、ショウの場合は名家でも微妙な立ち位置に置かれていたものの、剣の才能がずば抜けていたため、身内では更に扱いが難しい人物となっていたことでしょう。
でも、戦のことを忌避しつつも、自分が学んだ「剣技」については、嫌がっていなんですよね。いや、むしろ剣術は好きだと見受けられます。
たしかに、いつの時代でも戦なんて嫌なものです。でも、良いことだってあったじゃないか…ショウ!姫将軍ルーとの出会いだよ。可愛い彼女ができてよかったじゃない!結婚前提戦士として、読者からは見られているからね。
もう、この時点でなにかとんでもない技を発動するのは、バカでもわかるはずなのですが、いるんですよね。必ず、こんなのが…。
「虚仮威しに決まってらぁ…」と言わんばかりに斬りかかるモブファイター!
このような漢がいるから盛り上がるってのもありますが…。
剣と呪文の複合技
シェーラさんは何かを思い出したようです。
鳳龍の技をルーに教えなかったことを、不思議に思っていたのです。
鳳龍の技にはいくつかの種類に分かれています。
「波・撃・弾・斬・陣」の順番で強くなっていきます。
更に、複合剣技と呼ばれる技もあり、攻撃呪文と剣技を合わせて使う技。
今気づいたのですが、剣に魔法をかけて敵に斬りつける魔法剣ってやつじゃあ…。
剣に魔法をかけているのを見たのは、中学1年生の頃でした。夏休みの午前中、「ロードス島戦記」が放送されていました。物語の序盤、主人公であるパーンの剣に、魔法使いのスレインが魔法をかけ、パーンは強化された剣を振るってゴブリンリーダーを一撃で仕留めていましたね。
その後、魔法剣を見たのは、「ファイナルファンタジー5」の魔法剣です。ファイアやサンダー、ブリザドの力を剣に宿して敵に叩き込む。
しかし…ただの斬撃ではなく、ショウの剣圧にラハリトやマダルトなどの攻撃呪文を上乗せてしてしまったら、相乗効果で大変な破壊力を生み出すはず…。読者の皆さんなら、シェーラさんやサンザよりも早くに察したはずです…
ティルトウェイトを上乗せしたらどうなっちゃうのか!?と。
迷宮内でなら、本来の威力の10分の1以下に抑えることができるのでしょうけど、野外で使ったら小さな村一つくらい消し飛んでしまうはず。
シェーラとサンザはショウが使用する技の危険さを見抜き、避難民や戦闘員をすぐに寺院の地下にある大講堂へ避難させるよう指示を出しました。下手すれば寺院も吹っ飛びます。
相当な気が凝縮されております。先程切りかかった戦士は、両腕と右足が消しとんでおります。
「炭化しいてるぜ…」
もうすでに襲い。雑魚どもに逃げる時間はない!
ショウの足元が溶岩のように煮えたぎっている…。マグマです。足元がマグマになってもショウはなんともありません。熱さから見を守れるほどの強力な気を練っているからです。
「焼き払え!」
「それでも、世界で最も邪悪な一族(コウリュウ)の末裔かっ!」
「どうした化け物!さっさと打たんか!」
行ったぁ~!!!
世界が燃えちまうわけだぜ…。
5000人の敵兵をこの一撃で蹴散らしました。問題は、この一撃で戦局が覆るか否かです。
命を削って放つ鳳龍の奥義であっても、ショウに関しては、一両日中ぐっすり寝れば回復するから心配御無用。
兵の多寡で勝負がつくわけではありません。ボスや中ボスを倒し、決着をつけるがそれがRPG漫画です。5000人を倒して戦局が好転したか否かは問題ではないのです。
敵陣営には、ギル、ザン・デンなる忍者っぽい人、鳳龍の使い手であるケイヒ、ログというエルフっぽいキャラも相当な使い手と思われます。まあ、こっちにはショウ以外にもサンザ、シェーラ、リイナ、テツ、そして、フィルやキャンも居ますし、なんとかなりそうですね。
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