寺院の地下にある坑道を使って、寺院の外に出ようとしましたが、異形の者であるスモッグビースト、更に敵軍の守備が想像以上に固く、ショウと合流したシェーラ隊は撤退を余儀なくされました。
しかし、マロールで転送されてきたサンザ、テツ、リイナとも合流!
さあ!ここから反転攻勢です!
世界の王に…俺はなる!
コウエン陣営…。
コウリュウ軍の残党に、剣術指南を務めていたショウがいることを知らされ、コウエンは一人激怒していました。
鳳龍の塔から帰還したケイヒも、幹部連に報告しておりました。
手練れ4人を失ったことを、コウエンに咎められ、説教されていましたが、ケイヒはどこ吹く風。こうも簡単にあしらわれてしまうと、コウエン殿がちょっと気の毒に思えてきました^^;新章開始時点で、すでに小物臭全開でろくな死に方をしないだろう…と、読者の9割が思ったに違いない風格。
手練れ4名を失ったのですから、そりゃあ、怒るわな…。
ケイヒがコウエンにとって切り札であったであろうし、ゲスくて脳筋で鳳龍千手斬を習得したシンも強かった。魔法使いの爺さんも強かった。ただ、ティエンルンの冷気で即死してしまった戦士と僧侶っぽい人に関しては…手練れと呼ぶにはイマイチ…かな。熟練の戦士でも絶命してしまうというシビアな世界なのはよくわかっておりますが、コウエン軍の精鋭がこれでは、人材不足感は否めませんね^^;
やはり…ケイヒ隊で唯一の常識人と思われる僧侶っぽい人が偲ばれます。
王であった弟を殺したは良いものの、コウエンは「寺院」から、王としての承認を得ておりません。寺院は全世界に存在しており、各寺院、総本山がコウエンを認めない限り、正式に王となりません。
「だったら、世界の王になりなされ。貴殿には私がいるのだ」
すげえ…。
流石ギル様!
ならず者のコウエンとは、スケールがまるで違う。
やはり、総本山に噛みついた挙げ句、自分でカルト宗教を立ち上げたほどの男です。寺院に逆らう=世界の秩序に逆らうということだと、この回を見て初めて知りました。
牙の教会を立ち上げたというのは、命がけだったのですね。
現代風に例えると、北朝鮮や中国で、新興宗教を立ち上げるようなものです。関係者らは即弾圧されて、高確率で行方不明になります。
ギルにちょっとけしかけられただけで、すぐにその気になってしまう新国王様^^;
「そうだな、そうだな、そうだな」
と連呼して部屋を出ていきました。
もう一人、「ザン・デン」という初老の白髪の男。初老は言いすぎかな。なかなかダンディーな白髪じゃないですか。こいつもイケオジ残忍キャラでしょうか。この御歳で、血を見るのが大好きな戦闘狂キャラのようです。こういう奴は一番危ないんだ。
シンのように残虐行為をしそうでなぁ…忍者っぽいし。
シェーラさんやリイナに変なことをやらかしそうです。
さて、ショウ陣営。
地下迷宮を通って城に乗り込む作戦です。
ただ、エリアは二つに別れており、本丸と二の丸&宝物庫に別れているとのこと。
パーティーを選抜して乗り込むわけですが…。
それにしても、かなり密ですね^^;
彼らも兵士や戦士、サムライでしょうから、腕利きの猛者も多いハズ。食糧問題もあるし、閉じこもっているのではなく、撃って出た方がよい気がするんですよね^^;
シェーラ「あの娘―――(# ゚Д゚)」
サンザ「仕方ないだろう」
シェーラ「サンザ――――゚(*’ω’」
ルーが僧侶呪文の使い手であることがバレてしまった瞬間^^;
僧侶は刃物を持った得物を装備することは禁じられています。剣を持った戦士が僧侶呪文を使える…すなわちロード。この国では、一般人、しかも女性がロードになることはありません。ずっと隠していたんです。それで、シェーラが若干イラッとしているのです。
そして…明かされるルーの出自。
リルガミン王家とホウライ王家は根っこが同じだった。何世代も前の話ですから、近親婚などにはなりませんので大丈夫。ルーはかなりの跳ねっ返りですが、ショウにベタ惚れしていますし、ショウのような包容力がないと旦那は務まりません。
リイナがなぁ…。まだショウに興味があるようだし。
絶対テツの方が良いと思うけど。
ショウVS5000人のレベル3サムライとソードマン達?
そして、いよいよ敵が来襲!
コウエンがギルにおだてられてしまい、本腰で攻めてきました。
その数、
なんと…
5,000!!
これだけの数をたった一人で引き受けるというのです。ショウは!
頭がおかしくなってしまったと思われても仕方がない。モブ兵に止められるのは当然です。
「邪魔するのならお前たちから斬る!」
門を閉じて、誰も外に出すなと厳命しました。
ショウは、なんとなく死に急いでいる気がするんですよね。ギルの迷宮でも、鳳凰の塔でも、突っ込んでいくじゃないですか。体力の限界、気力の限界、生命力(LP)の限界…気絶するまで技を連発するわ、高位呪文も使うわ、下手すりゃロストするような奥義を炸裂させるわ…。
体張りすぎなんですよ。
無茶し過ぎなんですよ。
ルーが、後の「ワードナの魔除け」を所持しているのは知っていますが、ショウの頑張りを見ていると、体の中にもう一つ魔除けが埋め込まれているんじゃないかなって気がします。
サンザたちが門に近づき、出撃しようとしても、ショウから厳命を受けたモブ兵たちが通せんぼ。
門を閉じ、たった一人で敵の前に立ちはだかるショウ。
敵さんたち、道路もあまり広くなさそうだし、5,000人がこんなに密集していると、返って戦いにくいんじゃないかなと。
「ラハリト!」
一気に焼き尽くされるコウエン軍の前衛。野外だから、迷宮内で使用する時の10倍以上の火力があるはず。これはたまらんわい!
敵のレベルってどれくらいなんでしょうね?
ソードマンとレベル3サムライの大集団ってところでしょうか?
その中にちらほらマイナーダイミョウが混じっていて、指揮官にメジャーダイミョウやレベル7ファイターが据えられている程度でしょう。
ショウの戦う姿勢を見ていると、死に場所を求めている感じがして危なっかしいです。
「五千対一――通常ならば万に一つの勝目もない」
お前は異常だからでえじょうぶだ( ゚д゚ )。
雑魚相手なら、鳳龍奥義を使わず「ハイパーオーラ斬り」を連発してるだけで勝てそうな気がしますけどね^^;そう言えば、ダンバインの主人公もショウでした。ショウ・ザマ。
ショウって本当に強い主人公ですよね。
ピンチになる時はありますが、自分の奥義を出し尽くしてダウンする程度で、強力な敵に腕を斬り落とされたり、瀕死に追い込まれることはほぼありません。今のところ。正伝のリョウやカルラは未熟な部分があった主人公と比べるとだいぶ違いますね。
斬られたご遺体を見ると、やはり胴鎧など全く関係なく斬られています。ますらおの鎧も両断されそうな威力。これを見て怯むなと言うのが無理な話です。武器を捨てて逃げてしまいたくなります。
ところが、コウエンの兵士たちは欲に目がくらんでいるので、味方が一瞬にして消し炭にされても、剣圧で細切れにされても、言うほど怯んではいなさそう。
ビビってはいるけれども…。
彼らの戦いを見ていると、統率がとれた軍隊でなく、冒険者の集まりって感じですねぇ。
横山光輝の三国志や中国の春秋戦国時代を舞台にしたキングダムでは、一騎当千の武将が登場したら、遠巻きにして矢を大量に打ち込むとかするのに、それすらしません。
5000人もいれば、LV1魔法使い呪文のカティノを使えるサムライもいるはずです。
コウエンはもしかしたら、正式な軍隊を持たされていなかったのかもしれません。私兵でしょうね。国王である弟から、お金はたんまりと援助されていそうですし、アコギな商売もやってそうだななんて考えてしまいました。
ラハリトやマダルト、それから剣圧を使っていけば、5,000人程度なら倒せそうですけどね。
ショウはいかにして敵軍を退けるか?それは次回で。
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