ウィザードリィ1狂王の試練場 プレイ⑬ 大魔術師

※本ブログでは記事中に広告情報を含みます
にほんブログ村 ゲームブログ レトロゲームへ 

『セーラ如きに…救われたなんてっ…!』

自分がいち早くマダルトを唱えていれば、全滅することはなかった。
おまけに、セーラに命を救われた始末。ロイヤルスイートルームで、ラビニアは一人、自分の不甲斐なさに呆れ、憤っていた。

『アウグスト…』

アウグストを失った悲しみを紛らわすには、迷宮で切った張ったの戦いをする以外に手段はなかった。

部屋の鍵をかけ、ガートルードたちがいる「馬小屋」へ向かった。

「行くわよ!ガートルード、ジェシー!」

「じゃあ、パウリーノとダンテも呼んでこないとね」

傍らにいるミカエルに視線を向けたガートルードが答えた。

「必要ないわ」

「ゑ?」

「経験値を6等分していたら、なかなか強くなれないでしょ?私達3人で行くのよ」

ジェシーは腰を上げると、ミカエルを見てニタニタ笑っている。

「ぎししし…あんたも来るのよっ!」

「ぼ、僕っ?君達3人で行くんだろぉ?」

「いいから!あんたは『キャンプ』のときに役に勃ってもらうんだから!ひへへへ…来いっ!」

ジェシーは強引にミカエルの腕をひっぱり立たせた。

「ちょっと!ミカエルは、カティノ(眠り呪文)、モンティノ(呪文封じ)要員なんだから!戦闘中でもちゃんと役に立つんだから!そんな言い方やめてよ!」

ガートルードがジェシーの粗暴な振る舞いに抗議した。

「そうねえ…確かにミカエルに来て貰った方が助かるかも。アイテムの鑑定もしてくれるし、お金も効率的に稼げるし。決まりね。あんたも来なさい」

ラビニアの命令により、4人は地下10階を目指した。

地下10階へ

脅し文句が書かれた看板を流し読みし、ジェシーは不敵な笑いを浮かべた。

「こんなのでビビるわけないのにねえ。ひひひ」

「今日は小手調べ。あくまでも偵察よ。早まったことはしないようにね」

隊長のラビニアが、全員を戒めた。特にジェシーに対して。

まず、第一の玄室。

ミカエル「レイバーロード!」

ジェシー「ひひ…それに、ハイプリーストが一人、ファイアージャイアントが2体ね」

『速攻で仕留める!』

ラビニアはすぐにティルトウェイトの詠唱をはじめた。

レイバーロードはマダルトを唱えてくる。ハイプリーストは瀕死に追い込むマバディや即死系のバディなど、高レベルの僧侶呪文を唱えてくる。

ミカエルはハイプリーストへモンティノ。
ガートルードはレイバーロードにモンティノ。

「ティルトウェイト!!」

ジェシーの方が早かった。レイバーロード以下、全滅。

『私より…放つのが早かったっ…!』

悔しそうな表情を浮かべたラビニアだが、レイバーロードと対峙したのは初めてだったので安堵の気持ちの方が強かった。

マスター忍者の集団。

レベル10メイジの集団。

ゴーゴン、キメラの集団。

レベル8ファイターの群れ。

マリクトやティルトウェイトで吹き飛ばし、地下10階でほとんど無傷のままワードナの玄室へと近づいていた。

ウィルオーウィスプで経験値ガッツリ。

武器

「へへへ…進軍♪進軍♪」

ガートルードもラビニアも余裕綽々だ。

「ねえ…深入りし過ぎだよぉ…今日は小手調べって言ったじゃないか」

「うるさいわね。あともう一部屋二部屋遊んだら帰るから」

ミカエルはラビニアに意見したが、当然一蹴された。ミカエル如きが私に意見するんじゃないと言わんばかりだ。

玄室の扉を開けると…。

「わっ!ごちそうじゃない!」

ジェシーが舌舐めずりしながら、詠唱をはじめた。
フロスト・ジャイアント。経験値が40000を超える巨人だが、マカニト一撃で塵にかえってくれるありがたいボーナスキャラだ。

「取り巻きの盗賊たちは、眠らせて。適当に処理しましょう」

完全勝利。

「宝箱の罠は毒針」

罠を見抜くカルフォを唱えたガートルードがつぶやいた。

「あんた、開けなさいよ。ミカエル。ひひひ」

ジェシーがミカエルに言うと、毒針が発動する音が聞こえた。

「うっ!」

ガートルードが開封した。毒針がガートルードの右肩に刺さった。

「ごめんよ…僕、まだラツモフィス(解毒の呪文)を覚えていなくて…」

ガートルードは自身にラツモフィスをかけて解毒した。

「あらあら、随分見せつけてくれるわね。ガートルード…ひひひ」

「良いから。宝箱の中身はなんなのよ」

ラビニアはジェシーの冷やかしを無視し、ミカエルに聞いた。
真っ二つの剣でも、カシナートの剣でもない。ひと目見ただけでは全くわからない代物。アイテムの知識は脳内に植え付けてあるのだが、やはり現物を手に取りながらでないと、その知識は表に出てこない。西洋風の剣ではない。若干禍々しい気を放っている武器…。悪のサーベル…でもない。

もしや…これは!?

「む、むらまさだぁ!」

ミカエルは、思わず大きな声をあげてしまった。

「む、村正ですって!?」

噂でしか聞いたことがない、伝説の妖刀。サムライ専用武器で、「レベル3サムライ」が村正を振り回しただけで、キメラ程の魔物ですら両断してしまうという…。

ワードナさん

玄室を抜け、回廊を抜けるとそこにはっ…!

来ちゃった…。

もう後戻りはできない。

しかしですね…。戦っても勝てる見込みはなさそうだし、ひと当てしてみて駄目だったら、マロールで地下1階に逃げるか、ことと次第によってはリセットと思っていたので、画像を撮らなかったんですよ。

ワードナ、バンパイアロード、バンパイアが1体と恵まれた引きです。これならいけるか…?

「無理だよぉ!」

「うるさい!あんたはワードナにモンティノを唱えればいいのよ!」

き、効いてる!

ナイス!ミカエル!

ラビニアがヴァンパイアロードにジルワンを。ジルワンはアンデットを完全に破壊する呪文です。呪文無効化能力を持っていないバンパイアロードには、極めつけの呪文。ジェシーのティルトウェイトにより、バンパイアが消し炭に。

モンティノで呪文を封じているとは言え、数ターンで効果が切れてしまうことがあります。

次のターンでの戦略。

僧侶ガートルードによるバディ(即死魔法)。

ラビニア、ジェシーらのラカニト(即死魔法)。

そして、もし、これらの呪文が全く効かずMPが切れてしまった場合の白兵戦に備え、ミカエルがディルトなどの呪文でワードナのACを上げる。

「ラカニトじゃ無理ね…」

ジェシー、ラビニアの連続ラカニトにもびくともしない。

ワードナは呪文が唱えられないにも関わらず、ジルワンを唱えている。

「ひひひ…バカね。発動したところで、生身の私達に効くわけがないのに。大魔法使いのくせに、知恵が10未満かもしれないわねぇw」

が、笑ってばかりはいられない。

「ガートルード!?」

ミカエルが叫んだのは、バディを唱えるはずの彼女が、ワードナに向かって一直線に突撃したからだ。

「白兵戦はまだ早いわよ!ガートルード!」

リーダーのラビニアの制止も一切聞かない。

「密着したぁ!!!」

ワードナの懐に飛び込み、右の掌をワードナのみぞおちに当てた。

忍者の当て身ならともかく、僧侶の当て身など効くわけがない。ワードナのACは低いのだ。熟練の忍者ですら素手でダメージを与えられないこともある。

「バディ!」

ワードナは膝から崩れ落ち、消失した…。

圧勝!

まさか勝てるとは思いませんでした。画像撮っとけばよかったなぁ^^;

野良エンカウント、戦闘中にマロールを唱えて地下1階へ。
テレポート先が、城下町への階段っ…!!!!

勢いでAボタンを押し…。

エンディングに…。
いや、もうちょっとワードナ退治で遊びたかったのに…。
彼女たちがワードナに会うことはないけれど、ワードナ退治の勲章ももらって箔が付いたかな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました