ラビニア部隊が地下9階のエスカレーター付近で全滅しました。
ミンチン女学院にとって、ラビニア・ハーバードは、ドル箱生徒だ。
彼女の仲間であるガートルード、ジェシーも中の上程度の家柄なので、ミンチン女学院としては辞めてほしくない生徒である。
ミンチン院長は地下迷宮でラビニア隊が全滅したことを知り、ラビニアの父親に知られる前に、ラビニアの遺体を回収し復活させようと考えていた。もちろん、自分では行かない。召使いたちにやらせるつもりだ。
「セーラ!」
「はい、院長先生」
ラビニアが地下9階で消息を断ってしまったこと伝え、すぐに救出するよう命令した。ベッキーを連れて行って良いことになったが、2人だけではなんとも心もとない。しかも、二人共魔法使いだ。
装備品も購入できず、毒消しも治療薬もない。
城下町から町外れに行こうととぼとぼ歩いていると、2人に声をかける者がいた。
「セーラ!ベッキー!」
「誰!?」
「丸腰で迷宮に飛び込むなんて、自殺行為よ」
赤い髪の少女。
少女の背中には、最強のメイスである「力のメイス」が。両手には、丈夫そうな杖と匕首のような物が握られていた。
「あなたは、『ロミオの青い空』のアニタさんでございますね?」
「ロミオさんの幼馴染で、名劇作品の中でもアルプス少女としてヒロインを張れるほどの可愛さを持ちながらも、不遇をかこったという御方ですね?2,3話しか出番がなかった…」
「そこまで言わなくていいのよ!憎まれ役の救出とは言え、名劇の先輩をたった2人で迷宮に行かせるわけにはいかないわ!」
アニタはベッキーに杖を、セーラに短刀を手渡した。
「これは…!?『固い杖』じゃございませんか!?」
「あんたにはこれ」
「これは…『切り裂きの短刀』!高かったでしょうに…」
「ラビニアたちは随分と強力な武器をボルタックに流していたようね…。」
さて。
救出…ロスト
茶番はこんな感じで。
リセットありで、ひたすらザコ敵を狩り、置物や鍵を回収。
ラハリトを覚えたらすぐに地下4階に降りて、雑魚狩り。レベル9になり、セーラとベッキーがマカニトを修得したので、モンスター配備センターへ。
セーラはマカニト。
ベッキーはハイニンジャへマダルト。
アニタはハイプリーストへモンティノ。
何度かリセットをするかと思っていましたが、トントンと決まり、2ターンで陥落。
ブルー・リボンを手に入れて地下9階へ。
ラビニア隊が全滅した玄室へ行くと、
「見つけたわ!」
黒焦げになっていたが、ラビニア、ジェシー、ガートルードたちを判別することができた。それと…彼女たちが雇った用心棒だろうか、戦士のような男が一人、司祭と思われる男の遺体もあった。
「院長先生のお言いつけでは、確か6人のはずでは…?」
なっ…!?
アウグストがいない!!
喰われたのか…?
訓練所で冒険者名簿を見たけど、アウグストがいない…。
ロストしたんだ…。
妄想ストーリーを変更せざるを得ない状況になりました…。ラビニアやガートルードとの絡みを考えていた矢先にこの有様…全部白紙になってしまった妄想…。
蘇生
セーラたちはラビニア、ガートルード、ジェシーを運び出し、地下10階までワープし、そのまま城下町へのワープゾーンをくぐった。
トレボー城塞についてから、カント寺院に3人の遺体を叩き込み、一泊してからパウリーノとミカエルの遺体を回収しにいった。
ラビニア、ジェシー、ガートルードの3人は無事蘇生に成功。
意識を取り戻したが、全身に激痛が走り、起き上がるのもやっとだ。
「痛たた…思いっきりやられちゃったわねぇ。ラビニア、私のバッグから治療薬とってよ」
ラビニアはガートルードの声など耳に入らず、天井を睨みつけていた。こんな不覚を取るだなんて…もし自分がもっと早くにマダルトを唱えていたら…。
「ぎしし…死んだのってこれで2回めだけど、全滅しちゃったのは始めてねぇ」
ジェシーは相変わらずだ。戦闘狂としては、3人の中で一番かもしれない。
治療薬を一人一瓶ずつ使い、少し楽になった。これなら宿まで歩いていけるだろう。
3人が服を着ようと思ったとき、新たな遺体が2体運ばれてきた。ミカエルとパウリーノだ。
「ミカエルっ…!良かった!まっ黒焦げじゃない…早く蘇生してあげて!」
ラビニアたちと接するときとはまるで別人。乙女の表情で、一糸まとわぬ姿でカント寺院の高僧達にすがりついた。
「わかっておる。寄付も頂いたしな。その前に、こちらのお嬢さんたちに感謝しなさい。あんた達を運んできてくれたんじゃぞ」
ラビニアが振り返ると、そこにはセーラたち3人がいた。
「セーラっ!!!あんたなんかに…!」
セーラに食ってかかろうとしたが、何かを思い出したように驚いた表情をした。
「アウグストは…!?」
セーラはどこを探しても、アウグストと思しき遺体はなく、訓練場名簿からも抹消されていたことを伝えた。
「ううううっ…うわぁ~~~~!アウグストぉ~!」
泣き叫びながら、セーラを突き飛ばし、どこかへ走り去ってしまった。
「ありゃりゃ…本当にアウグストに惚れちゃっていたのね、あの娘ったら…。昔、偉い人が言ってたじゃない。『名も無き者は塵にも等しく花を手向ける物も無し、名の有る者のみ祀られる』ってね」
ジェシーがサバサバと言う。
アニタは呆れていた。この女の常識はどうなっているのかと。仲間のロストに涙一つ流さないなんて。ベッキーから3人の噂は聞かされていたが、ラビニアとガートルードの様子を見る限り、異常さは感じない。が、ジェシーという女はまるで魔女だ。
パーティー再編成
ラビニアは宿屋のロイヤルスイートルームから出て、ギルガメッシュの酒場にいた。
セーラやベッキーらは酒場にいなかった。任務を果たしたので、ミンチン女学院に戻ったのであろう。
しばらくして、ジェシー、ガートルード、パウリーノがやってきた。
「パウリーノ、あいつはちゃんと呼んできたでしょうね?」
「ああ、ミカエルに頼んで蘇生してもらったからな。もうすぐ二人共くるよ」
ジェシーの問に答えたが、浮かない表情だ。前衛で戦士として一緒に戦ってきたアウグストがロストしたのだ。良い気分なわけがない。
ミカエルと一緒に盗賊のダンテがやってきた。
「ひでえよな。初めて迷宮に潜ったとき、コボルトに殺されてから今の今まで生き返してくれないんだから」
恨みがましく言うダンテに、ラビニアは一瞥し言った。
「あんたはしばらく後衛よ。見るのも勉強のうちだから、しっかりと私達の戦いぶりを見ておくこと」
とまあ…。
こんなわけで、6人パーティーで地下へ潜ったんですよ。
またこの組み合わせかっ!
先手をとって、ガートルードがマリクトで仕留めてくれました。
!?
ダンテ「な、なんだぁ?この凍気は!?」
キタッ!
愛しの養分!
愛すべきキャラ、フロストジャイアント!人間系を除くとこのキャラが一番好きかな。私がプレイしてきた中では、レアアイテムを多く落としてくれたのは彼でした。聖なる鎧、手裏剣、村正、カシナートもよく出してくれました。実績十分の巨人。
経験値も30000以上貰ってホックホクのご一行。
この6人なら…ワードナをやれる( ゚д゚ )!
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