アキャン一家が散り散りとなり、レミもまた一人ぼっちに。
どこに行こうかと決めかねていたところ、なんと、大聖堂の前にマチアが!
ドラゴンクエスト2のサマルトリア感があって、ものすごく安心しました。
いやー さがしましたよ。
さあ ちからをあわせ ともに たたかいましょう!
しゃあっ!
旅は道連れ世は情け!

行き先を決める!
パリから南下するので、アキャンの息子アレクシか娘のエチエネットにまずは会うことになりそうです。南には故郷のシャバノン村もあるので、そこでバルブラン母さんに会うことも可能です。
レミが気がかりなのは、バルブラン親父です。レミを売り飛ばした親父と会ってしまったら、またどこかに売られてしまうかもしれません。育ての親が人身売買をするのは当時としては全く珍しいことではありませんでした。ロミオの青い空の原作「黒い兄弟」では、実の親が子供を厄介払いしていたケースもありました。
そんな修羅の時代。
親父に捕まってどこかに売り飛ばされるのであれば、死ぬほうが、飢え死にするほうがマシだと思っていたほどです。
ただ、今回はマチアがいるので、シャバノン村に到着したら、マチアを先に行かせて親父がいないのを確認した後、レミが行けば安心して会うことができます。
しばらく歩いて休憩。
道中、マチアとの距離が縮んでいくのがとても微笑ましいんです^^
「ねえ、おれに話す時、他人行儀にしないで、おまえって調子でやってほしいんだけど」
マチアは文字も地図も読めないので、レミが読み方を教えてあげたり。
持っている荷物を二人で山分けしたり。と言っても、マチアは今着ている服とバイオリンしかありませんけどね。
レミは木綿のシャツ三枚、靴下三足、ハンカチ五枚、着古した靴一足。
これらを公平に山分けしました。
マチアは流石に遠慮してこの申し出を断りましたが、レミは「あれこれ言うな」と黙らせました^^;
今まではヴィタリスと一緒だったので、このような口調を見たことがありませんでした。やっぱり同い年の仲間は良いですね。
マチアは大事な仲間ですが、リーズがくれた箱には絶対に触らせないレミ。レミは本当にリーズのことが大好きどころか、深く愛しているのです。レミのリーズへの愛情表現が、ストーリーの中にすっと入ってきます。読者も自然とこの二人を応援したくなってきます。
レミはアキャン兄弟たちから餞別の品をもらっており、長女のエチエネットからは針箱。レミは繕いや裁縫もできるのです。マチアのズボンをササッと手直し。
その間、マチアにバイオリンを弾いてもらっていると、その腕前はヴィタリスとほぼ同等。レミは驚いてマチアに聞いてみると、全て独学で楽譜も読めない。誰かが弾くのを聞いた通り演奏するだけとのこと。
「演奏するだけ」って、完全に天才です!
レミもハープを弾きながら歌を歌うと拍手喝采。
「マチアも僕も才能豊かでお互いに恥ずかしくない仲間だ」
レミの自信たっぷりなところも良いですよね。
「僕には才能がある!」
こういう自信を持てる人はどの世界でも通用すると思います。
荒稼ぎ
マチアの恐ろしいまでの器用さと音楽的才能を、知らしめる機会がやってきました。とある村に到着。結婚式が行われており、そこでレミとマチアが楽器を持って乱入。
「コルネットを弾いてくれ!」
マチアはコルネットだけでなく、スライド・トロンボーンもフルートだって、大概の楽器ならなんでもいけるとのこと。

すごいよ!マチア!
夜までカドリールやボルカやワルツを演奏し、二人はヘトヘト。空腹と旅の疲れも手伝って顔が真っ青になるほど。
花嫁が二人の顔色の悪さに気づき、「おしまいにしましょう。今度は楽士たちにみなさん手をおサイフへ!」
ナイス、花嫁!
カピが帽子を加えて集金に周ると、なんとその額…
28フラン!!!
大金です!
20フランでもかなりの大金ですからね。アニメの家なき子レミでは、ヴィタリスさんが100フランでレミを買おうとした際、人買い野郎に「これは手付だ」と言って渡したのが20フランでした。
こんなに稼げたのは君のおかげだ、マチア!!!
くぅ~!
これまでのどん底人生から、かなり這い上がることができました。
レミとマチアの最強コンビであれば、どこでも稼げそうなので今後は無双できそうです。
早速装備品を充実させていく。
・3フランでコルネットを購入。
・赤いリボン
・中古の軍隊用のリュックサック
村をあとにしたあとは、コルベイユという街につきましたが、ここでも手持ちは30フラン。途中に立ち寄った街でも、かなり実入りがよかったようで何よりです。そして、モンタルジに到着。
バルブラン母さんに会うのに、手ぶらでは行けない。レミは、雌牛のルーセットの代わりとなる素晴らしい雌牛をプレゼントしようと計画しました。
マチア「バルブランの奥様、雌牛を連れてまいりました」
バル母「雌牛ですって!何かの間違いです、坊ちゃま!」
マ「王子様のご命令で」
バル「王子様って!?」
そこで、僕(レミ)が登場、母さんの胸に飛び込んでキスをする。
その後、クレープとベニエを作って三人で食べる。もちろん親父はいない。
脳内で夢想するレミですが、これは確実に実現できることだと思います。まずはバルブラン母さん孝行から行ってみよ!
レミたちは早速市場へ行って良い雌牛を探しました。
購入したいのは餌をあまり食べずに、たくさんの乳を出す牛です。そんな都合の良い牛がいるのかと思っていると、
「15ピストールか50エキュなら売ってやる」
つまり150フランです。
稼ぐことができるのかと考えますが、十分貯金できる金額です。興行さえうまく行けば数ヶ月以内に達成できる金額ではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。
雌牛の値段が150フラン。
レミは40フランで売られました。
人間の方が牛よりも遥かに安い…約四分の一のお値段です。
子供がないがしろにされ、煙突掃除の子供が外で野垂れ死んでいても誰も驚かない世界線です。当時の厳しい現実をまざまざと見せつけてくれました。
150フラン貯めるにしても、一箇所に留まっていては稼げません。シャヴァノンへの直行も無理なので、町を転々としないと興行で稼ぐことはできません。
さあ、次はどの街へ?
マチア「ヴァルスへ行こう!炭鉱っておもしろそうじゃないか。」
ヴァルス!
山間にあるゴンドア村に住んでいる、おさげがよく似合う超絶美少女の家に伝わる、ここぞという時に唱えるおまじないと同じ名前です。
しかも炭鉱ときていますからね…どんな展開かはある程度予想できてしまいます^^;


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