エクトール・マロの「家なき子」を読む! その17

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第二部開始!

アキャン一家が破産し、家族は散り散りに。アキャンのお父さんは借金返済のために刑務所で5年過ごすことに。

レミは再び一人旅をすることになりました。

エクトール・マロの「家なき子」を読む! その16
「あんまり幸せすぎる。いつまでもこれが続くわけがない」不幸がどこから来るのか、予想はつかなかったけれど、僕は、どこからにせよ不幸が自分の身に降りかかることを、ほとんど確信していた。まだ13歳くらいの男の子ですよ。゚(゚´Д`゚)゚。そんな確…

レミの心境

  • 自分と普通の子供達との恐ろしいほどの違いを自覚。
  • 普通の子供達がヘマをしても、大人が手を差し伸べてくれるし、助け起こしてくれる。でも、自分は骨折でもしない限り誰も助けてくれない。
  • 散々不幸な目に遭ったお陰で、同年代の子よりも用心深く慎重である。

まずは2年間お世話になったアキャンさんがいる刑務所へいきました。

第二部開始だ!

アキャン氏との面会

レミは今後についてアキャン氏に報告。
旅を続け、アキャン氏の子供達を順繰りに尋ねることを伝えました。アキャン氏は旅芸人ではなくどこか腰を据えて働くよう伝えましたが、それでは、みんなと会うことができず約束を果たせなくなる。リーズとの約束を破ってしまえば、彼女は僕のことを愛していないと思ってしまう。そんなことはあってはならない。レミに一番優しくしてくれたのはリーズですからね。

他の兄弟たちはみんな字が書けますが、リーズはまだ文字を未習得です。なおさら会わなければなりません。

血のつながっていないレミが、ここまで自分の子供達を想ってくれていることに感動し、自分の銀時計をレミにプレゼント。ちょっとガタが来ていますが、トントンと叩けばキチンと動きます。なあに、ついこの前までゼンマイ時計などがあったんです。トントンと叩いて動く時計なんて壊れたうちに入りません。

アキャン氏と涙のお別れのあと、レミは銀時計に何度も話しかけます。

「今何時かね?時計くん?」
「12時だよ、レミくん」

強くたくましく、大人顔負けの慎重さや思慮深さがあるけれど、こういうところがとっても可愛いんですよ^^;
チャットGPTやSiriに話しかける現代人と比べたら、なんとも微笑ましい光景です。

レミは古本屋で地図を購入。
ムフタール街のルールシーヌ通りに近づくと、恐ろしい記憶が蘇ります。
もう、あれは2年前。マチアやその他の子供が、ガロフォリから強制労働をさせられ、1日のノルマを果たさないと虐待する鬼畜外道の所業。

最強の相棒

サンメダール聖堂のところまで来たときに見覚えのある少年を発見。

大きな頭
濡れた目
表情豊かな口元
優しい諦めたような顔つき
おかしな体つき

「君か!?」

間違いない、やっぱりマチアだ!

マチアによると、親方のガロフォリが刑務所にぶち込まれているとのこと。当然です。あれだけのことをやっていたのですから、遅かれ早かれぶち込まれるのは必至。

「オルランドをひどく殴って死なせてしまった」

まさかの殺人罪!
虐待がバレて通報されたのではなく、殺人です。
ついに行き着くところまで行ってしまったか…。

ガロフォリは、病気がちのマチアを厄介払いするため、「関節外し」をやる子供を欲しがっているサーカス団へ貸し付けました。しばらくサーカス団にいたようですが、「頭がデカくて箱に入らない」「弱虫」という理由で解雇。ガロフォリのアジトへ戻ったものの、すでに逮捕されたあとだったので、行く宛もなく聖堂の前でぶらついていたそうです。

マチアは当然のことながら、しばらく食事をしておらず飢えておりました。レミはパン屋で大きなまるパンを購入。マチアはガツガツと喰らう。私は当時のフランスに詳しくありませんが、この頃のパンってふわふわの小麦だけの白パンではなく、ライ麦、大麦、オーツ麦、豆などの雑穀がガッツリ入っていて、黒くてとても硬いけれど栄養満点だったと思います。でないと、栄養不足になってしまいますものね。

マチアは持っていたバイオリンで、路上ライブをしましたが全くお金を稼げませんでした。レミが一座の座長であることを告げると、

「このままでは飢え死にしてしまう。君さえよければ、俺を君の一座に入れてくれないか?」

きたああああ~!
まさかの展開!

「家なき子レミ」がベースにあったので、このような形でマチアと合流するとは思いませんでした。

「俺は働ける。バイオリンも弾けるし、関節はずしもできる。綱渡りも、輪くぐりも、歌も歌える!君の召使いになって命令に従うから。金はいらない。食べ物だけくれたら。ただ、頭だけは殴らないでおくれ」

マチア。゚(゚´Д`゚)゚。
ガロフォリと長く暮らしすぎたんだ。ミスをしたら殴られるというトラウマが、ここまでマチアをいじけさせてしまったのか・・・。

マチアは、このままでは飢え死にしてしまう。
でも、僕と一緒に居ても、二人して飢え死にしてしまう可能性だってあるんじゃないか?

なんて冷静で的確な見通し^^;
そのとおりです。

「それは違う!二人なら飢え死にしない。支え合い助け合って与え合う。君がいましてくれたように!」

マチア。゚(゚´Д`゚)゚。
そうだよ!良いこと言うなぁ…。マチアの喋りは世界名作劇場系原作キャラの中でも屈指だと思います。

「ようし!決めた!僕と一緒にきたまえ!ただし、召使いとしてではなしに、仲間としてだぜ!」

しゃあ!これで最強コンビの結成だぁ!
僕っ子のレミが「だぜ」ことばを使ったのも激熱です!

ここからが、ここからがさらに面白くなっていきます。
中巻の中盤から、一気に最終話まで読んでしまった人はたくさんいるはず。

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